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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
葛藤-コンフリクト-
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わにした鳴き声が聞こえてくる。大方食事の邪魔をされて怒っているのだろうが、そんな都合など知ったことではない。巨人となったシュウは必死にティファニアに伸びようとしている触手を、敢えて自分の腕に絡みつかせながら、彼女たちを守ろうとしていた。


「………え…?」
未だ自分たちに、化け物の攻撃が来ないことを不思議に思い、恐る恐る顔を上げるティファニアたち。当然のごとく、銀色の巨人の登場という、信じられない光景を目の当たりにしたこともあって驚愕を露わにした。
「なに?あの巨人…」
「でも、かっこいい…!!」
うろたえる子供たち。だが子供たちの中で、二人の少年たちはネクサスの雄姿に強く惹かれた。ただ、一方でティファニアは違う感覚で見ていた。
(銀色の、巨人…)
自らの青い瞳の中に、その銀色に輝く姿を焼き付ける。見たことなんてない。あんな存在が実在しているならTVでも話題になるに違いない存在だ。
それなのに…自分でもおかしいと思う感覚を覚えた。
見たことないはずなのに……強く見覚えを感じた。
「ウルトラマン…」
巨人の戦う姿を見て、そんな単語を無意識のうちに口にした。


「やべぇ!」
こうしちゃいられねぇと、サイトは懐から眼鏡型変身アイテム…『ウルトラゼロアイ』を取り出した。
するとその時、そのタイミングで夜空の彼方から何かが飛んできた。
(流れ星?)
思わずサイトは立ち止まり、その赤い光を見る。しかし、驚くのはその次からだった。赤い流星は、公園の真上へと飛来し、そのまま地上に向かって落下した。まばゆい光にサイトは目を伏せる。目深越しにもその光は強く輝いていた。
光が収まっていき、サイトも目を開く。
目を疑う光景だった。
赤い流星は、銀色の巨人となった。
「ね、ネクサス…」
巨人を見たとき、サイトは無意識のうちに名前を口にした。見たこともないはずの巨人に、以前から見たことのある感覚を覚えながら。



ウルトラマンネクサス・アンファンスは自分の右腕に、わざと地下から延びるバグバズンの触手を絡みつかせると、絡まった右腕と残された左腕の両方で触手を絶対に逃がすまいと掴み、ティファニアたちとは逆の方角へと引っ張り上げた。数メートル、10数メートル分と引っ張り続け、ネクサスは腕のアームドネクサスの輝きを放つと同時に、超パワーを込めてより一層力強く引っ張り上げた。
「ヌウウウウウウ…ディア!!」
すると、触手を限界まで引っ張り上げられたバグバズンは、ついに地上へ大きな地鳴りと共に、その巨大な姿を晒された、さらにネクサスは、自分の腕に絡みついていたバグバズンの触手を、アームドネクサスから生えた刃『エルボーカッター』で切り裂いた。
「ギイイイイオオオオオオ!!」
体の一部である触手を千切られたバグバズンは苦痛に悶えた
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