EATING 20
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ゃんを守りたくてね…」
「家には帰らなくて宜しいのですか?」
「んー…まぁ、兄弟姉妹っていうのはいろいろあるんだよ」
「喧嘩したの?」
「ま、そんな所」
喧嘩…喧嘩…俺は一度もした事が無かった。
親子喧嘩なんてない。同級生と殴り会った事もない。
喧嘩できる人がいるのは羨ましい。
だけど…
「仲直りしなくていいの?」
「…………………」
ハルは答えない。
「陽乃様。我々は、いえ、この街に住む者は何時死んでも可笑しくないのです。
まだ、家族が居るのなら、わだかまりが有るのなら、なるべく早く和解すべきです」
夜架は、侵攻の時に両親を喪っている。
きっとその事が、今の言葉として現れたのだろう。
「ハル。家族と呼べる人が居るなら、大切にした方がいい。
家族は、喪ってからじゃ遅いんだぞ?」
「……説得力あるね」
「まー、俺はもう親の顔なんて覚えてないけどね」
14:17
午前は訓練に費やし、午後からは防衛任務だ。
先程トリオン兵が数体出て来て、トリオン器官を幾つか食った。
やっぱり侵攻の時程の量は無い。
いや、まぁ、また侵攻があったらそれはそれで困るんだけども。
「あ、そう言えば雷蔵がエンジニアに転向するらしいぞ」
「雷蔵様が…ですか?」
「うん」
寺島雷蔵。
本部長と一緒に俺に剣を教えてくれた人だ。
迅と太刀川をボコせる程の実力者。
そして俺に色々な趣味を、映画や釣り、キャンプ等を教えてくれた人だ。
「なんでも最近シューターが調子乗ってるからシューターを倒すトリガーを作りたいんだって。
あと俺にも協力しろって言ってた」
「主様の攻撃をどうにかできるトリガーを作れたならば、ブラックトリガーを造ったも同然ですわ」
夜架が言外に俺を倒すトリガーは不可能だと言った。
「主様のトリガーはシューター系トリガーの最上位版に相当します。
きっと雷蔵様は対シュータートリガーの仮想敵を主様とする事でシューターを封じる物を創るおつもりなのでしょうが…」
「『本気を出さないと意味が無い!
君の本気を封殺出来たなら…!』
とか言ってたから本気だしたら二秒でベイルアウトしたぞアイツ」
「何をなさったのですか?」
「威力絞った天撃を一発」
「もしや先日の地震は…」
「ナンノコトカナー」
「そういう事にしておきますわ」
とまぁ、さっきから夜架と話しているのだが…
「今日はハル元気ないな…」
「今朝の事…少し踏み込みすぎたでしょうか?」
「まぁ…なんとかなるだろ。
ベ
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