四本目
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としての義務が多少なりとも発生する。
じゃがそこら辺はワタルが手を回しておる。
ポケモン協会会長のサインもあるしの」
ならいいのか…?
「エリートトレーナーであれば幾つかの施設を無料で使用出来る他、ジムで優先的に挑戦できるぞ」
「いや、俺は別にジム巡りがしたかった訳じゃないんだが…」
「なぁに、暇潰し程度にやってみるのもよかろう」
いやいや、暇潰しで出来るほどこの世界のジムは甘くないだろ。
「ティッタや」
「は、はい!」
「よかったのぅ」
なにがさ?
「はい!」
満面の笑みでティッタが答える。
「ティグル、儂からのプレゼントじゃ」
渡されたのは、ポケモン図鑑だった。
「プレゼント?仕事じゃなくて?」
するとオーキド博士は別方向を向いて掠れた口笛を吹き始めた。
「おいジジィ、はっ倒すぞ」
「ティグルが…グレたじゃと…?」
「真面目に」
「おお、済まんかったの。
まぁ、あって困る物ではないじゃろう」
「ま、そうだな」
図鑑を開くと、図鑑以外にも通信機能や、道具入れの機能があった。
この世界では、こういった技術、いわば量子化の技術が進んでおり、様々な道具をデータとして持ち運べる。
そもそもポケモン自体が波と粒子両方の性質を持つ存在だ。
つまり、ポケモンは使徒やウルトラマンと同じような組成だという事だ。
そうでなければ大型ポケモンを入れたモンスターボールを持ち運べる訳がない。
「ティグル、今日はもう帰って家でゆっくり休みなさい」
まだ午前なんだが…
「えー…」
「ティッタにどれだけ心配させたかわかっておるのか?」
「あー…うん。わかったよ。すぐ帰るさ」
その後、オーキド博士に言われた通り、家に帰った。
「あの、ティグル様」
「どうしたんだ?」
「旅にでるんですか?」
「さぁ、今は出る積もりは無いよ。
前も言ったが、出るのは10歳くらいだろうな」
「ティグル様一つお願いがあります」
「んー?どうした?」
「ティグル様が旅に出るとき、私を連れて行ってください!」
「は?」
今、彼女は何と言った?
「え、ごめん、もっかい言って?」
「ティグル様が旅に出るとき、着いていきます」
決定事項っすか。
「えーっと…婆ちゃんの許可は…」
「昨日取りました」
外堀は埋まってますかそうですか。
「あー…」
心強くはあるが、ティッタを危険にさらしたくはないというのが本音だ。
「大丈夫です、少しは戦えますから」
そうは言ってもなぁ…
「それに」
それに?
「旅に出たら、
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