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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第2章 鬼神の目にも涙編
Story 16 鬼化の呪い
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近、寝不足なん
ら
(
・
)
。隈…そん
ら
(
・
)
……ひ
ろ
(
・
)
い
ら
(
・
)
……?」
どうやらなかなか重症な寝不足のようだ。顔色も悪いし、本人は気づいていないが呂律もまわっていない。
イブキはずっとあくびを繰り返し目元を擦っている。
「……眠そう、だな。」
「よくそんな調子でギルドまで来れたね。」
「し
ろ
(
・
)
ろ
(
・
)
は、しねェと……思っ
ら
(
・
)
は
(
・
)
らなぁ……。ふあぁ〜〜〜……。」
最早何て言っているのかさえあやふやだ。目尻に涙を浮かべながらイブキは大あくびをする。
「と
い
(
・
)
あえ
る
(
・
)
……ミラ、
え
(
・
)
きかららー
え
(
・
)
ん、頼む。」
ウェンディ、シャルル、ハッピー、リリーの目が思わず点になった。
……どうやらいつもイブキが食べている「激辛ラーメン」を頼んだみたいだ。呂律がまわっていなくてもきちんとミラは理解したみたいで大きく頷いた。
「あら?大盛りじゃなくていいの?」
「あぁ……。寝不足のせいか、あん
ら
(
・
)
食欲もねェん
ら
(
・
)
……。」
そう言うと、イブキはふらふらとした足取りで本を読んでいるバンリの正面の席に行き、座った瞬間糸が切れたように前に倒れ込み、ゴン!という鈍い音を立てて額を強打しながらもそのまま突っ伏した状態で盛大ないびきをかきながら寝てしまった。
鈍い音にバンリは顔を上げたが、それがイブキだとわかると何も言わずにまた本に集中してしまった。
「寝ちゃったよ?」
「あんな調子で、ホントに仕事に行けるのかしら……?」
「さぁな。」
ハッピー、シャルル、リリーの順に言葉を紡いだ。
「あのままじゃ、イブキさん風邪引いちゃうよね……。」
そう思い立ったウェンディは椅子から立ち上がると、すぐさま医務室に駆け込み布団を一枚手にすると、寝ているイブキの肩にかける。
「ぐー……ぐー……ぐー……。」
規則正しい寝息と普段見れないどこかあどけないイブキの寝顔にウェンディは微笑んだのだった。
―1週間後―
あの日からイブキの寝不足は回復するどころか悪化していく一方で、目の下の隈は墨を塗ったように濃く、顔も青白くなるばかりだ。
ミラお手製の激辛ラーメンや激辛カレーも、「食欲がないから」という理由で寝不足から3日目くらいで食べなくなってしまっていた。げっそりと痩せこけており、恐らく3食ろくに食べていない様子だ。そして今日、イブキが寝不足になってから1週間が経った。
「ぐー………がー………ごー………ぐー………がー………ごー………。」
今日もイブキはギルドに足を運んだのはいいものの、相変わらず食事はせずバンリの向かいに座ってはそのまま突っ伏して盛大ないびきをかきながら寝ていた。
「ぐー………がー………ごー………ぐー…
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