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転生×魔弾の王×萌えもん=カオス
三本目
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モチーフのポケモンだが、一体だけならそう手強い相手ではない。

前世で蜂が恐ろしいとされていたのは、その小ささ故の隠密性と集団で襲ってくる点だ。

だが、たった一体のスピアー程度ならどうとでもなる。

後方にいたスピアーが旋回し、此方へ戻って来た。

そして、俺の目の前で急制動、両腕のスピアを突き出してくる。

だが、それがどうした?

そのスピアを両方とも手で捉える。

いくらポケモンとはいえ、地に足が着いていないならば、踏ん張る事は出来ないだろう。

「スピアー!<どくばり>!」

「な!?」

試験官の声に答えるよう、残った腹部のスピアが、毒々しい色を纏った。

「いかん!ティグル!手を離すんじゃ!」

いや…やってみる!

毒を纏ったそのスピアは、俺の顔面に向かった放たれた。

ガキィィン!

「な!?」

「へへ…」

その一撃を歯で噛んで受け止める。

スピアー自身も驚いているようだ。

この隙に、スピアーを地面に叩きつける。

「スピ!?」

近くにあった手頃な大きさの石を拾い…

「わるいな…これで、エンドマークだ!」

ガス!ガス!ガス!

スピアーの胸部に石を打ちつける。

岩は二倍弱点だから、さぞ効くだろう?

「ピィ…ァ…」

「スピアー戦闘不能!受験者の勝利!」

「は、はは…」

緊張が溶け、後ろに倒れ込む。

「ティグル!」

オーキド博士が、心配そうな声をあげながら、此方へ駆け寄ってくる。

「ティグル!無事か!?ティグル!」

「無事ですよ、オーキド博士」

「おぉ…よかった…。
さぁ、マサラへ帰るぞ。ティッタが心配しておろう」

「そう…ですね」

そこで、俺の意識はフッと消えた。

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