猫娘と入学編
NO.003 修行と日常生活の苦難(前篇)
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性の使い方を必死に勉強するんでしょ?」
「うん。早く慣れないといけないからね!」
「だったら明日は一日女子としての行動を勉強しないとね! 頑張りなよ出久!」
「わ、わかった……その、頑張る!」
出久は苦笑いを浮かべながらも答えた。
「あ、でも言葉使いは出久は優しい子だから直さなくてもいいからね? 今更無理そうだしね」
「だよね。あはは……」
出久の想像の中では女言葉を使う自身を想像して思わず目を逸らしたい気持ちになった。
女の子になったってだけで黒歴史なのにこれ以上の恥辱は勘弁である。
翌日になって出久は引子から女性としてのレクチャーを教わった。
トイレの仕方や生理用品などの使い方、ブラなどの使い方など……。
ただでさえ女性との接触が母親以外に今まで碌になかった出久には未知の世界が過ぎた行いだった。
女体化したというのが神秘的なのは分かるけど胸も基準以上に大きくなったのだからブラをしないと擦れて痛い。
出久は一日で詰め込むかのように女性としての知識を学んでいった。
もともと学習肌なのも幸いしてなんとか基本的な事は学んだ出久は、もうすでに精神的に疲れた顔をしながらも翌日に海浜公園へと足を運んでいた。
ちなみに引子は学校や役所に性別の書き換え申請を行いに行ってしまった。
もう、男には戻れないと静かに涙を流した出久であった。
「やぁ元少年!」
海浜公園に来てみればそこには案の定オールマイトの姿があった。
「オールマイト……」
「どうしたんだね元少年。その、一日の間にあらゆる苦痛を味わった様な暗い顔は? 可愛い顔が台無しだぞ」
オールマイトに可愛いと言われてもいまいちピンと来なかった出久。
それより気を紛らわすかのようにオールマイトに修行内容を聞くことにした。
「そうだね。まずは君の体作りもしないといけないけど、女性になった事で筋力も落ちている事だろうしこれは大変な作業になるぞ!」
「そうですね」
実際、女性になった事で筋力が落ちたのは言いようもない事実である。
そこも今後の成長課題である。
「そして君のその個性も鍛えないといけないからね。何分異形種など教えたことがないからそこら辺は独学になってしまうだろうが……」
「そこら辺はなんとか大丈夫です! 昨日のうちに個性を発動してみてどういうものかは何となく理解しましたから」
「ほう……ちなみにどんな力があったんだね?」
「はい。今のところ把握しているのは猫の爪の伸縮自在や硬化によって鉄を引き裂くくらいには強化出来ました。
次に身体能力……主に脚力の強化。高速移動に加えて昨日試しに飛んでみたら四階建てのビルの屋上まで飛んじゃいました。
他には人より優れている目、耳、鼻などの五感の強化……。特
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