一本目
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ッタとおばあさんと過ごした。
俺は隣の屋敷に独り暮らしだが、食事はこの家で取っている。
いつか、俺が眼を覚ました時言言われたように、俺はこの街の皆に育てられた。
「おはよう、婆ちゃん」
「おはよう、ティグル」
ティグルとは、俺の愛称だ。
フルネームはティグルヴルムド・ヴォルン。
名前からして、日本出身じゃない。
椅子に座り、朝食を取る。
「ティグルや、今日も博士のところへ行くのかい?」
「ああ、最近ようやくオーキド博士を説き伏せたんだ。
一月あればライセンス取れるよ」
オーキド博士、俺が生まれ変わって初めて会った人。
で、だ…
オーキド博士。
わかるか? ここ、ポケモンの世界なんだぜ?
しかも何の因果か萌えもんも混じってやがる。
俺が思うに、1U以上の個体は人化できる。
それも、かなり昔から。
いやぁ…博士の資料にあった壁画に描かれてたホウオウが女神の姿だったのには驚いたぜ…
「ティグル様はトレーナーになるんですか?」
と耳をピコピコさせながら、ティッタに尋ねられた。
ティッタも人化ポケモンで、元はイーブイらしい。
婆ちゃんはトレーナーじゃないけど、ティッタを娘のように育てた。
「おう、そのつもりだ」
「旅に…出るんですか?」
「まだ先の事だがな」
「そうですか…」
ティッタが見せる憂いの理由はわかりきっている。
俺は、婆ちゃんに息子のように育てられ、ティッタの兄のように育った。
ティッタが俺を兄のように慕ってくれている事も知っている。
「ごちそうさまでした…
じゃぁ、博士のところ行ってくるよ、婆ちゃん」
「気を付けるんだよ…
ティッタも行くのかい?」
「よろしいですか?」
「行っておいで」
「はい!」
つー訳でティッタと一緒にオーキド研究所へ向かう事になった。
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