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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第256話 この場所から始めよう
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ていた筈だが、もうそんな事をする必要はない。話す事全てがユウキやランにとっては心地良いものになっているから。
『うわぁぁぁんっ!! みんな、みんな大好きだよぉぉ〜〜〜!! だいすきっ、だいすきっっ!!』
『ふふ、ふふふふ。ゆう、お、落ち着いてってば。落ち着い……てっ。……ぅぅ。……あ、ありが…………ありが、とう…… ご、ございま……っ』
これまでで、きっと見た事の無い景色。それが目の前に広がっているのに、はっきりと見る事が出来ない。ユウキとランは必死に目を擦る。よくよく考えてみれば、ピントが合わないなんてこと、ある筈無いのに。しっかりと調整してもらって、クリアにずっとなってたのに、今はどうしてもボヤけてしまっていた。
それを察したのだろう。隼人は皆の前に出ると。
「判った。直ぐに向かう。会いに行くよ。……だから、ちょっと待っててくれるか?」
『も、もちろんだよっ!! 待ってる! ずーーーっとまってるからっっ!!』
『……私も、待っています』
この瞬間、はっきりと見る事が出来た。
隼人の顔が。全ての恩人で、大切な人。その顔がはっきりと……。
そして、暫く時間がたち、ユウキもランも落ち着けた所を見計らって。
「じゃ、今日はこの辺にしとこっか? 2人は大切な用事が出来たもんねっ?」
玲奈は、両手をぽんっと顔の前で叩きながらそう言った。2人の希望を何でも聞いてあげたいとずっと思ってて、今の2人の一番の希望、望みは 早く隼人に会う事だから。
「そうだね。じゃあ、ユウキ、ラン。明日は遅れないでよ?」
「そうそう。もー早速2人とも大人気になっちゃったからねー。だから 休んじゃったら皆がっかりしちゃうからさ」
明日奈と玲奈は促す様に言う。2人が予想したユウキとランの望み、願いは少しだけ違っていた。
『あ、あの。レイナ、アスナ』
ユウキは少し落ち着けたのだろう。明日奈と玲奈の話を訊いて、言葉を遮るように言った。
『レイナとアスナにも 改めてお礼がいいたいから、来て欲しいんだ! 2人にも、2人とも……』
『はい。私も同じ気持ちです。……時間の許す様であれば、ですが』
隼人だけじゃ…… リュウキだけじゃない。アスナとレイナにも直接会いたい。今日の事を。かけがえの無い一日をくれた事に感謝を伝えたい。
厳密にはALO内だから直接会っている訳ではないけれど、それでも会いたい。触れたい。それが2人の願いだった。
「……うんっ」
「ふふ。了解」
明日奈と玲奈も断る訳もなく頷いた。
「じゃあさ。皆で直ぐに入ろうよ! ほら、もうこの道の先、国道に出た所に、ネット喫茶があったから、そこならすぐに入れるよ?」
「あ、レイ良い考え
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