暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生 〜極炎の紅姫〜
襲撃と戦闘
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「うん、任せたよ。でも、程々にね」
「あぁ。こんな奴らに、お前の手を汚す価値はない」
「わかりました」
??????
次の部屋に敵が待ち構えていることは視て確認済みだ。

「達也、全員消すわよ」
「あぁ、構わない」

部屋に入ると嫌なノイズが響いていた。
それと同時に、深紅が右手を上げる。
しかしもう、CADを使う気はない。
それだけで、中にいた十人の男は一瞬で消え去った。

「何故だっ?何故キャストジャミングの中で魔法が使える?!」

その答えは達也が分解したからなのだが、そんな説明も億劫だった。

その時、司一の後ろにあった壁が切れた。
そこに乗り込んできたのは桐原 武明。

「よぉ、司波兄に紅姫」
「だからその呼び名は……」
「それで、こいつは?」

怯えた表情で竦む司一に、桐原が侮蔑の視線を投げた。

「それが、ブランシュのリーダーです」
「こいつが……?」

変化は一瞬だった。
狂気に満ちた司一にさえ恐怖を少しも感じなかった二人がたじろぐほどの怒気。

「こいつか!壬生を誑かしやがったのはぁ!!」
「ギャァァァァッ!!」

桐原の持つ刀が振り下ろされ司一の右腕、肘から下が切り落とされた。
深紅が右手を上げると、肉の焦げる音と共に出血が止まり絶叫も止んだ。
桐原の開けた穴から克人が現れる。
そして、一瞬眉をひそめた。
彼の視線の先には、失神し、泡を吹く司一の姿があった。
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