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魔法科高校の劣等生 〜極炎の紅姫〜
襲撃と戦闘
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「後ほど説明をいただきます」
「却下します、と言いたいけどそうもいかないわね。そのかわり、一つお願いがあるのだけど」
「なんでしょう」

達也がほんのわずか、眉をひそめる。

「カウンセラーの立場としてお願いします。
壬生さんを助けてあげてほしいの。壬生さんは私の力が足りないせいで、彼らにつけ込まれてしまった。だから……」
「甘いですよ」

遥の言葉は途中で断ち切られた。
深紅の言葉によって。

「悪いけど、余計な情けで怪我をさせたくないの」

怪我を《《したくない》》、では無く《《させたくない》》。
この違いをどう受け止めたかは知らないが、とにかく遥は押し黙った。

「俺も深紅と同意見です。行くぞ」
「はい、お兄様」
「……わたしは実験棟の方に向かう。そっちにも敵がいるかもしれないし」
「わかった」

達也が頷くのを確認し、深紅は素早く実験棟の方に駆け出した。
??????
実験棟に向かう途中には、深紅の予想通り割と多くの侵入者がいた。
それを正確に、素早く焼滅させていく。

「このガキッ!」

一瞬の隙を突かれ、深紅に向かってアサルトライフルが発射された。

「……」

しかし、かなりの近距離から撃たれたにもかかわらず、深紅の体からは一滴の血も流れない。
その代わりとは言えないかもしれないが、深紅の拳は胸の前で握り込まれている。

「弾を、掴み取った……?!」

顔を驚愕の色に染め、侵入者が震える声を出す。

「バカね、そんな芸当は流石にできないわ」

一方の深紅は完全に冷めきった表情と声だ。

「わたしの固有魔法、灼熱地獄(フラム・アンフェール)は使い方が色々なの」

深紅はただ、CADの補助無しに発射された銃弾の周りの温度を上げただけだ。

「じゃ、バイバイ」

その言葉をキーにしたかのように灼熱地獄(フラム・アンフェール)が発動し、深紅に銃口を向けたまま硬直していた男は一瞬で焼滅した。

敵を圧倒的な力で殲滅していく深紅の表情は、氷のように冷たかった。
??????
その後実験棟の方にいた敵を全て消し、図書館に向かった深紅だがその頃には戦闘は終わっていた。
そして今、保健室に運び込まれた沙耶香の事情聴取が行われていた。

「あたし、今にして思えば調子に乗ってたんです。『剣道小町』なんて言われて。
だから渡辺先輩の剣技を見たときすごく圧倒されて……ぜひ相手にしてもらいたくて声をかけた。
そしたらこう言われたんです。『お前では私の相手にならないから無駄だ。もっと自分にあった相手を探せ』って」

沙耶香のこの言葉を聞き、皆の視線が一斉に摩利に集中する。

「ちょ、ちょっと待ってくれ。私はあの時こう言ったんだ。
『すまないが
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