異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第5話
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よ。」
「まあ、ユウナさんの皇太子殿下に対する不敬な発言云々はともかく………何にしても、メンフィル帝国に協力を取りつけなければ、例え”巨イナル黄昏”を阻止したとしても別の問題が浮上するという事ですか。」
ミシェルの話を聞いて事情を察したクルトが複雑そうな表情をしている中ユウナはジト目である人物に対する痛烈な意見を口にし、アルティナは静かな表情で呟いた。
「そういう事。ホントにどうしようかしらねぇ…………」
「…………メンフィル、クロスベルの双方に嘘偽りなく説明するかつ”鉄血宰相”達の野望に関わる事でエレボニアを滅ぼしたり併合したりしないように頼んで、最初から”鉄血宰相”達の野望阻止に協力してもらうしかないんじゃないの?どの道第U分校にはリィン君を含めたメンフィル、クロスベルの皇族や英雄が”教官”として派遣されているのだから、第U分校の教官であるリィン君達が”鉄血宰相”達の野望に巻き込まれる事は確実の上、それまでの経緯もリィン君達によってメンフィルとクロスベルに伝わるでしょうし。」
「そうだね………後から判明すれば、それこそエレボニアとメンフィルの外交関係を気にしてアルフィン皇女をユミルに匿っていた事を”英雄王”達に報告しないようにシュバルツァー男爵に要請した結果”七日戦役”勃発に間接的に関わってしまったトヴァルの二の舞いみたいに最悪の結果――――”メンフィル・クロスベル連合との戦争によるエレボニア帝国の滅亡”に陥ってしまうと思うよ。」
ミシェルが悩んでいるとエオリアとリンが意見を口にし
(心配するのが戦争に勃発する事や”巨イナル黄昏”が起こる事じゃなくて、”エレボニアに戦争を仕掛けられる側”によってエレボニアが滅亡するかもしれない事を心配するなんて、何かおかしくない?)
(……まあ、今までの話を総合するとこの世界のエレボニアは僕達の世界のエレボニアと比べると国力、戦力共に相当衰退している上、メンフィルという国はとてつもない強国のようだから、ミシェルさん達はエレボニアの心配をしているのだろうな……)
ミシェル達の悩みを聞き、冷や汗をかいたユウナはジト目になって小声で囁き、クルトは静かな表情で答えた。
「………それもそうね。そうと決まれば、まずはクロスベル皇帝に面会する必要があるわね。」
一方エオリアとリンの意見を聞いて少しの間考え込んだ後答えを出したミシェルは通信機に近づいて誰かと通信を始めた。
「―――はい、エリィ・マクダエルです。どなたでしょうか?」
「仕事中に悪いわね、遊撃士協会・クロスベル支部のミシェルよ。”黄金の戦王”に面会のアポを取りたいんだけど、近日中に”黄金の戦王”と何とか面会できないかしら?」
「ヴァイスハイト陛下に……?陛下に直接面会しな
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