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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第5話
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(3人の様子からすると、空の女神の真意も知っているにも関わらず恐らくその真意を話したくないのではないかと。)

「(ふふっ、そのようですわね。)―――話をクロスベルの件に戻しますが………こちらの世界の宰相達―――エレボニアがこちらの世界では既に滅亡した旧共和国の代わりの戦争相手にメンフィルと共にクロスベルも選ばれる可能性がある理由は………やはり”宗主国”である自分達に対して独立どころか、”下克上”をしたからでしょうか。」

ミシェル達の態度をユウナ達が怪しがっている中、ミュゼは気を取り直して質問を続けた。

「ええ、遊撃士協会(アタシ達)は十中八九そうだと睨んでいるわ。”クロスベルが自国の領土であると主張してきたエレボニア”は元々旧共和国と領土問題を巡って何度も争ったのに、そのクロスベルがIBCによる資産凍結をきっかけにした”クロスベル動乱”で”宗主国”であるエレボニアに歯向かって”独立”した所か、エレボニアが内戦と”七日戦役”の件で混乱している間にエレボニアを衰退させた元凶の一つであるメンフィルと同盟を結んだ挙句、エレボニアよりも大国になった事で下克上までしたのだから、クロスベルを併合しようとしていた”鉄血宰相”を始めとした帝国政府はその事実が許せなくて、メンフィルとクロスベルを滅亡した旧共和国の代わりの”新たな宿敵”だと認識しているみたいだもの。」

「………っ!」

(ユウナ………)

ミシェルの説明を聞き、世界は違えど祖国(クロスベル)が念願の独立を果たしているにも関わらずエレボニアがその事実を許していない事を知り、辛そうな表情で唇を噛みしめているユウナに気づいたクルトは辛そうな表情をし

「………ちなみにカルバード共和国を滅ぼす為に組まれたメンフィル帝国とクロスベル帝国の同盟関係は未だ続いているのでしょうか?」

ある事が気になっていたミュゼは真剣な表情で訊ねた。

「ええ、アタシ達の予想だと最低でも現クロスベル皇帝が死去するまでは続くと思っているわ。何せ、現クロスベル皇帝と前メンフィル皇帝であるリウイ・マーシルン前皇帝やその孫娘のリフィア皇女は個人的に親しい関係の上、現クロスベル皇帝の娘であるメサイア皇女はメンフィル帝国の英雄―――灰色の騎士の坊やの婚約者の一人なのだからね。」

「えええええええええええええええっ!?ク、クロスベルの皇女様まで教官の婚約者の一人なんですか!?」

「ここでも教官の不埒な性格が関係してくるとは、ある意味教官らしいというべきでしょうか。」

「というか今のクロスベル皇帝はどうやって、異世界の大国の皇家の方々と親しい関係になったんだ……?」

「うふふ、さすがリィン教官と言った所でしょうか♪――――しかし、今までの話から推測するとミシェルさん達が悩んでいらっしゃっ
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