潰えたオアシス・『ユバ』
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は此方にもたれかかるアキトの身を掻き抱くように己の胸にアキトの顏を誘導した。
やはりアキトは細身なわりに筋肉質な体をしている。
長年に渡る鍛錬の成果が如実に伺えた。
この身体で自分の故郷であるココヤシ村を支配していたアーロンを撃破したのだと考えると何か感慨深いものが込み上げてくる。
勿論、アキトの意識が無いこの瞬間にアキトの筋肉を堪能することもナミは忘れない。
アキトを掻き抱く傍らナミはアキトの筋肉を触り続けた。
手綱を握り、進路を取るビビはナミの行動に気付くことはない。
こうして昏睡するアキトを乗せたマツゲは一足早く『ユバ』へと向かっていくのであった。
▽▲▽▲
ルフィ達はようやくアラバスタ王国・『ユバ・オアシス』へと辿り着く。
「アキト、『ユバ』に着いたわよ」
ナミの声を聞き、アキトは深く沈んでいた意識を覚醒させる。
アキトが眠たげな瞼を開けた先にはナミの端正に整った顏が映る。
ナミの整った睫毛の一本一本だけでなく、ぷっくらと膨らんだ綺麗な桜色の唇まで見ることが出来た。
そして、ナミは現在自分を抱きしめている状況であるためナミの匂いを直に感じる。
加えて、現在自分が頭を置いているのはナミの豊かな女性の象徴である大きな果実
その感触がダイレクトに自分に伝わってくる。
先程からナミの魅惑的な肢体が直に触れ、偶然に偶然が重なることによって生まれた奇跡的な状況が生まれていた。
合法的にこの至福の時を享受したアキトは最高の目覚めを遂げる。
「あと、5時間……」
「馬鹿言ってないさっさと起きて、アキト」
ナミは恥ずかしさの余り頬が紅潮させる。
気恥ずかしいのせいかナミはルフィ達の方を直視するが出来なかった。
こうしてアキトは渋々ナミから離れ、マツゲから降りることになった。
目的地『ユバ』
既に周囲の大気の温度は氷点下まで落ち、寒気が肌を容赦無く襲う。
砂漠の昼夜間の温度の差は激しく、誰もがその砂漠の猛威に苦しめられることになった。
だが漸く目的地である『ユバ』にルフィ一行は辿り着くことができた。
疲労困憊の身でありながらもルフィ達は前方の『ユバ』と思しき場所を見据える。
しかし、様子がおかしい。
砂嵐が『ユバ』を襲っていた。
地響きが『ユバ』の大地を大きく揺らし、砂嵐が目先の光景さえ見通すことが困難な状況を作り出している。
オアシスとまで呼ばれた『ユバ』は酷く崩壊し、人っ子一人いない状態である。
『ユバ』は既に崩壊寸前の状態と言っても過言ではなく、辺り一面が荒れに荒れ果てていた。
「そ、そんな『ユ
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