B・W編
アラバスタ王国
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ているが当人であるオカマがその姿を現すことはない。
仕方無くルフィ達が救出に向かった。
「いやー、本当にスワン、スワン」
奇抜な服装を着たオカマは右手を顏の正面に掲げながら謝罪の言葉を口にする。
オカマは無事ルフィ達の手によって海から救出され、今はメリー号の甲板の上に座している。
彼の全身は海水でびちゃびちゃであり、甲板上に海水が滴り落ちている。
見れば見るほど珍妙な身なりをそのオカマはしていた。
顔には強烈なメイクを施し、背中からは2羽の白鳥と思しき鳥の頭部を現している。
服装はまるでバレエダンサーを彷彿させるものであり、実にインパクトに残る服装をしている。
しかも太股より下は丸見えだ。
一度相まみえれば生涯記憶の中に焼き付けられること間違いなく、視覚の暴力の権化そのものであった。
神経もかなり図太い様で救出してもらうのに飽き足らず温かいスープを所望している。
「泳げないってことはお前何かの能力者なのか?」
そんな中ルフィは興味津々といった様子で素朴な疑問を投げ掛ける。
「なあ、一体何の能力なんだ?」
ウソップも気になって仕方がないようで身を乗り出しながら疑問の声を口にする。
「ん〜?あちしの能力?そうねい、助けてくれたお礼も兼ねて見せてあげるわ」
オカマは上機嫌にそう答え、実にノリノリな様子で立ち上がる。
「これがあちしの能力よーう!」
突如、そのオカマは無抵抗な状態のルフィの顔面へと掌底を放つ。
「手前ェっ!?一体何を……!?」
ゾロ達は即座に臨戦態勢に移る。
見れば誰もがオカマの突如の奇行に驚愕を禁じ得ない様子だ。
無論、アキトも例外ではない。
いつでも目の前のオカマを撃退できるように身構えておく。
もし仮に先程の掌底がアキトに向かっていたならば反射的に対処していたことは間違いない。
言うまでもなく怪我を負っていたのはオカマの方であっただろうが。
手首は折れ、手首から先はひしゃげ、甲板上からは弾き出され、その身を海へと再び落としていたことだろう。
「待ーって待ーって、待ーってよーう!お礼だって言ったじゃなーいのよーっ!」
「…な…にっ!?」
『……!』
見れば目の前にはオカマの姿をしたルフィの姿が上機嫌に珍妙なポーズを取っている。
驚くことに声も、体格も、姿もルフィ本人と全く同じである。
服装はオカマ服のままであったが、ゾロ達は眼前の光景に言葉が出なかった。
その名を"マネマネの実"
触れた相手の容姿を即座にマネる能力
その名の通り赤の他人へと容易に成り代わることができる能力である。
「そしてこの"マネマネの実"の発動条件は一度でも成り代
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ