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頑固爺
第一章
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あるんですね」
「神武帝からの」
「だからですね」
「左様、今の軽薄な風潮に乗るのではなく」
 東尾は年齢を思わせぬ強い声で言っていた、髪の毛は上の方は奇麗になくなり左右と後ろに残っているものも真っ白だ。如何にも頑固そうな顔で見事な和服に包まれた一七〇程の肉体は今も武道で鍛えられていて頑健だ。しかも日々質素な暮らしの為か成人病にもなっていない。健康そのものと言っていい。
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