132 決意
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れじゃあ僕は本物の卑怯者じゃないか!!」
「そんなの皆前から知っているさ。今更何言ってるんだい?」
永沢が口を挟んだ。
「永沢!!お前酷い事ゆーなよ!!」
「でも本当の事じゃないか?藤木君が卑怯者だって事」
「永沢!お前はなんでそういう事言うんだよ!」
「そうだぞ、お前調子に乗るなよ!」
大野と杉山に文句言われ、永沢は何も言えなくなった。
「べ、別に調子に乗ってなんかいないさ・・・」
「み、皆さん、ズバリ、喧嘩はやめるでしょう!!」
丸尾が慌てて抑えようとした。
一行は病院へと到着した。そして笹山のいる病室へと入った。
「笹山さん、ズバリ、皆でお見舞いに来たでしょう!」
「皆、ありがとう・・・」
丸尾は持っていた花束を差し出した。
「笹山さん、皆待ってるよ」
たまえが笹山を元気にさせようとした。
「Hey、君の回復をお祈りしているよ、baby」
花輪が高級な菓子を差し出しながら言った。
「うん、ありがとう・・・」
藤木は笹山と顔を合わせる事が怖くてできなかった。笹山はたかしの顔を見た。
「西村君、あの時、私を助けに来てくれてありがとう・・・」
「うん、僕は藤木君が凄く君の事を心配していたから代わりに助けに行こうとしたんだよ。藤木君はスケートの大会があったし、堀内にも怨みがあったからね」
「そう・・・。私も藤木君に怪我して欲しくなかったら堀内を止めようとしてたけど、藤木君が無事でよかったわ・・・」
「うん、そうだね」
「わ、ワタクシも助けに行ったでしょう!!」
しかし、藤木は自分を守ろうとして笹山が怪我したため、喜べなかった。
「藤木君も笹山さんに何か声かけたら?」
リリィが催促した。
「え・・・?う、うん・・・。さ、笹山さん・・・!!」
「何?」
「ご、ごめんよ、僕を守ってこんな目に遭わせて、しかも西村君達に助けに行かせるなんて・・・。僕は君と卑怯を治すって約束したのに破ってしまった・・・。僕は、最低だ!!」
「藤木君・・・」
「僕は君を見捨て、傷つけた。それなのに呑気にスケートなんかできないよ!僕は・・・、全国大会は、辞退するよ・・・!!」
藤木の発言に皆が「ええ!?」と驚いた。
「藤木君、本気なの!?」
リリィが聞いた。
「だって、僕は笹山さんをこんな目に遭わせたんだぞ!なのに出る資格なんて・・・!」
「だ、だめ、そんなの!!」
笹山が無理に体を起こして叫んだ。
「え?」
「私、藤木君に大会に出てほしいから藤木君達に先に行かせたの。だから藤木君は約束を破ってないし、私が怪我したのは藤木君のせいじゃないわ!だから私の事でやめるなんて言わないで・・・。お願いだから大会に出て・・・!やめる方が私もっと悲しい・・・」
そう言う笹山は泣いていた。藤木
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