第五十話 -揺れる警視庁 1200万人の人質-
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のは見たのに紅葉は見せてくれなくてね」
「ウチが勝ったら、時価数百億のお料理を作っていただくことになってます」
「「時価数百億!!??」」
その金額を聞いて蘭ちゃんや園子ちゃんだけではなく周りで雑談していたクラスメイトもざわついた。
「は、はは。龍斗君それはいくらなんでも…」
「そ、そうだよ。龍斗クンの料理は確かに美味しいけどそんな金額はいくらなんでも…」
「まあ、それだけ美味しいものってことだよ」
久しぶりにトリコ世界の素材をふんだんに使うことになっているから、こっちで出そうものなら実際は億じゃ足らないことになるだろうけどね。
「な、なーんだ。龍斗君はぼったくりなんてしないわよね」
「そうだよね。そんなうん百億もする料理なんてありえないわよね。本当ならうちでだってそうそう手が出せないわよ」
「まあまあ。お疲れ様ってことで力を入れた料理は作るけど、俺が勝てばいいだけの話だし。負けないよ、紅葉?」
「あら。いくら龍斗でも勝負事で負けたくありません。本気で勝ちに行かせてもらいます」
紅葉って結構負けず嫌いな所があるしね。俺もアルバムを見たいし、ここは少々大人げない態度で行きましょう。
「…なんだろう。珍しく反目してるのかなーって思ったけど」
「うん…結局じゃれ合っているようにしか見えないわね」
さあ、勝ちに行こう!
――
「うー、疲れた…」
「どうだった?今の数学」
「ウチはヤマが当たったこともあって上々や」
「俺は可もなく不可もなく」
「私は全然イケてねぇーって感じ…はあ。蘭は?」
「私?私は思ったよりできたかな?閃きがあったっていうか」
「えー…じゃあ自信ないの私だけ?…あーあー。私も蘭みたいに強力な助っ人がいればもっと解けたのに」
「強力な助っ人?」
「どういうことや?」
「私に?」
「とぼけても無駄無駄!数学のテストの時間にちらちら後ろの…新一君の席を見てたじゃない。「助けて―新一。私、どうしてもこの問題が解けないのー」ってな困り顔でね!」
「ほー」
「あらまあ」
「ち、違うわよ!新一の席を見ていたのは……」
「「「見ていたのは?」」」
「あ、いや。だからその…」
―ボン!
「あら真っ赤。試験中に赤なんて不吉なこと?」
「も、もう。止めてよ!……ね、ねえ。それにしても赤って言えば朝からパトカーのサイレンの音よく聞くね」
「そうねえ」
「ウチらが登校中にも三度もすれ違いましたし……」
「何があったのやら…
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