第四章
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いるし夫にも親しい人にも言っている。それもいつもである。
「これからもね」
「それじゃあな」
「ええ、言わせてもらうわね」
若菜は幸平に笑顔で言った、そうして大学生の娘が難を逃れたことを喜んだ。自分のそのたった一言によって。
その一言で 完
2017・10・18
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