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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十四話 ナンバーズ 2
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…!」

見覚えのある少年の顔に、ディエチが驚く。

「アスカ……まさか、管理局……」

動揺するディエチ。高笑いをしているクアットロはそれに気づかない。

アスカの口が動く。もちろん、聞こえる訳がない。

ディエチはアスカの唇を読んだ。

「一秒あれば……充分だ?ま、まさか!」

ディエチが慌ててヘリに目をやる。

「……!」

爆煙の隙間から、ヘリのローターが見えた。

それで全てを理解したディエチ。

「失敗した!防がれた!」

「おーっほっほ……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

高笑いから一転、驚愕の声を上げるクアットロ。

「ど、どういう事なの、ディエチちゃん!?」

狼狽したクアットロがディエチに聞く。

爆煙が晴れ、そこから現れたのは無傷のヘリと、守るように立ちはだかる白い影が見えた。

「エース・オブ・エース!」

「バカな!計算じゃギリギリ間に合わないタイミングだったのにぃ?」

「一秒……」

「え?」

「あの一秒だ。私の砲撃をバリアで一秒防いだ。エース・オブ・エースには、その一秒で充分だったんだ」





『スターズ2とロングアーチへ。こちらスターズ1、ヘリの防御に成功。ライトニング5、ナイスフォローだよ』

なのはからの報告に司令室が湧き立つ。

「限定解除!なのはさんとレイジングハートさんのエクシードモード!」
シャーリーが興奮気味に叫んだ。





アスカside

『ライトニング5、ナイスフォローだよ』

高町隊長からの念話に、オレは胸をなで下ろした。

どうやら、あの一秒が効いたらしい。

『後はお任せでいいですか?』

『うん!アスカ君はみんなと合流して。後はヴィータ副隊長の指示に従って』

『了解です!』

よし、流れは良い方向に向かっているようだ。

「よ、よかった〜」

へたり込んでいたギンガさんが、大きく息を吐いた。

そりゃそうだよな。目の前で味方のヘリが砲撃されたんだから。

オレも結構ドキドキだったし。

「もう大丈夫ですよ。犯人は今頃、後悔してますよ」

むしろ、犯人にちょっと同情してしまう。

何しろ、管理局の白い悪……もとい、エース・オブ・エースが本気になって動いてるんだ。良くて砲撃、悪くて砲撃しかない。

まあ、それはともかく、オレはへたり込んでいるギンガさんに右手を差し出した。

「うん、ありがとう」

そう言ってギンガさんがオレの手を取って立ち上がる……

あれ?

なんだ?何か気に掛かる?

「ん?どうかしたの?」

「……いえ、何でもないです。じゃあ、ウイングロード、お願いします」

オレは
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