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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十四話 ナンバーズ 2
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ルーテシアは冷静に現状を見ていた。

赤毛の少年はセインの攻撃を受けて負傷し、ピンクの髪の召喚士にヒーリングをかけてもらっている。

赤い騎士とオレンジ色の髪の射手はセインの潜った地面を調べているし、ローラーブーツのアタッカーは、その場を動いていないが、注意は射手と同じく地面に向いている。

誰もルーテシアとアギトを見ていない。

そのルーテシアに、念話が送られてきた。

『ルーお嬢様。ナンバースの6番、セインです。私のIS”ディープダイバー”にてお助けします。フィールドとバリアをオフにして、ジッとしててくださいね』

ルーテシアは念話の主の言うとおりにジッとして目を閉じた。

「失礼します、お嬢様」

セインがルーテシアの目の前に現れ、彼女とアギトに手を伸ばす。

「あ!」「こいつ!」

ティアナとヴィータが気づいた時は、地面に潜っている最中だった。

ヴィータが飛びかかるが、間に合わずにルーテシア達は高架橋の地面に飲み込まれて行った。

「ルーお嬢様にアギトさん。お怪我はありませんか?」

ルーテシアを抱え、頭にアギトを乗せたセインが二人に尋ねる。

「ねぇよ……」

不機嫌丸出しで答えるアギト。

「大丈夫。セイン、ありがとう」

ルーテシアはちゃんと礼を言う。それを聞いたセインは、人懐っこい笑顔を浮かべた。

「はい。じゃあ、合流地点に急ぎましょう。トーレ姉が待ってますから」

高架橋を抜けて、その下の地面へセインは潜って行った。





「反応、ロストです」

リインが悔しそうに報告する。

「くそっ!」

ヴィータが地面に膝をついたまま拳を叩きつけた。

「……ロングアーチ……ヘリは無事か?あいつら、落ちてねぇよな!」

祈るようにヴィータは叫んだ。





「あら〜、なんかに引っかかったみたいだけどぉ?」

砲撃の瞬間に発生したバリアを確認したクアットロがディエチを見る。

「結構硬かった。貫通するまでに一秒ほど掛かった」

ディエチがイノーメスカノンを引き戻しながら答える。

「あっはっはっ!一秒くらいじゃ、ノロマなヘリさんは逃げられないわよねぇ!」

さも可笑しそうに、クアットロが声を上げて笑い出す。

「……」

しかし、ディエチは別の事を考えていた。

(本気じゃなかったとは言え、私の砲撃を一秒も防いだ……いったいどんなヤツ?)

砲撃に関して言えば、ディエチは絶対の自信をもっている。

例え一秒であろうと自分の砲撃を防いだ人物が気になったようだ。

ズームで遙か遠い、その局員の背中を捉える。

髪の長い少年の背中が見えた。その少年が振り返る。

「え…
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