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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十四話 ナンバーズ 2
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くトーレを追いかけた。





ロングアーチでは、犯人の追跡を行っていたが……

「反応ロスト。異常反応も消滅」

アルトの意気消沈した声が、皆の気持ちを表していた。

『逃がしたか……』

はやてが無念の言葉を漏らした。





フォワードと合流したアスカとギンガが、ティアナから状況を聞いていた。

「そうか、逃げられたか」

ルーテシアが逃げた事を聞いたアスカが肩を落とす。

「うん……ごめん」

ティアナが俯く。

「別にティアナの責任じゃないだろ?しょうがないさ」

ポン、とティアナの肩に手を置いてニッと笑うアスカ。

不器用だが元気づけているのだろう。それが分かったティアナも笑い返す。

その向こうでは、ヴィータがはやてに報告をしていた。

「……ああ、悪い。こっちは最悪だ。召喚士一味には逃げられて、ケース……レリックも持ってかれちまった。逃走経路も掴めねぇ」

「あれ?」

それを聞いたアスカがティアナを見る。

ティアナは首を横に振り、キャロを指さした。

アスカがキャロに目を向けると、ニコリと笑って頷いている。

と言う事は……

「アスカ、副隊長に説明おねがいね」

スバルがアスカをヴィータの方向に押し出す。

「話してねぇのかよ……」

顔を引きつらせるアスカ。

さっきの悪巧みの事をヴィータに説明しなくてはいけない。

「あ、あの、ヴィータ副隊長……いっ!」

声を掛けた途端、グラーフアイゼンを突きつけられる。

報告してんだから話しかけるな!と目が言っている。

「ああ。フォワード陣はベストだった。今回は完全にアタシの失態だ」

アスカに背を向けて報告を続けるヴィータ。その内容がドンドン重くなっていく。

(あー、やべぇな。言いたかないけど、後でバレた時の方がおっかねぇからな)

思いっきり憂鬱そうな顔をしたアスカは音もなくヴィータの背後に立つと、大きな声で怒鳴った。

「レリックは無事ですよー!!!!」

「うるせぇ!」

ガゴン!

「ぐああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

振り向きざまにグラーフアイゼンで頭をド突かれたアスカ。

悶絶して地面をのたうち回る。

「待て!今レリックが無事だと言ったな?どういう事だ!」

ヴィータはゴロゴロと地面を転がるアスカを強引に捕まえて、肩をガクガクと揺らす。

「いだだだだ!ゆ、揺すらないで!マジで!頭が割れる!らめぇぇぇ!」

悲鳴を上げるアスカに代わって、ティアナが説明に入る。

「あ、あの、ずっと緊迫していたんで、切り出すタイミングがなかったんですけど……キャロ!」

「はい!」


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