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エアツェルング・フォン・ザイン
そのじゅうよん
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ドールに膝枕をしてあげる。

「お兄様の膝枕…とても安心するの…」

「それは良かった」

ぽふぽふと頭をなでる。

「お兄様…」

「ん?」

「おやすみなさい…」

「ああ、おやすみ、フラン」

フランが眠りについた刹那。

白い世界が崩れ落ちた。














「ん?ああ…さっきまで…フランのアストラル・サイドに居たのか…」

フランを膝枕した状態で目が覚めた。

「今日は疲れただろう…ゆっくり寝るといい…」

「おにぃさまぁ…むにゃむにゃ…」

「ふふっ…」

かわいいな。

あぁ、よかった…

彼女が死ななくて。

彼女が力を受け入れられて…

ん?なにかしら忘れてるような…

まぁいいか。

一人の少女が自分を受け入れた。

それだけで、十分だ。

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