アインクラッド編
ボスの脅威
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上がる。
空中でぎりぎりと体を捻ってい様は,力を溜めているような感じだ。
取り囲んでいたプレイヤーたちは攻略本に載っていない行動に対応できない。
限界まで捻られた体が数秒の滞空の後、落下してきて、着地と同時に溜められた力を解放するように剣がボスの周りを凄まじい速度で一回転する。
どががっっ!!
周りを取り囲んでいたプレイヤーが血色のライトエフェクトと共に全員吹き飛ばされる。
斬り飛ばされたプレイヤー全員のHPがイエローゾーンに割って入っている。凄まじい威力だ。
さらに、大威力の攻撃を受けるとたまに起こる、行動阻害系の状態以上バッドステータス,〈スタン〉が攻撃を受けたプレイヤー全員に掛けられている。
予想外の出来事に取り巻きを相手しているアスカとキリトやE隊のみならず、ボスの相手をしているプレイヤーたちも動けない。的確な指示を出して場をまとめていたディアベルも範囲攻撃をくらい、〈スタン〉してしまっている。
プレイヤーたちが沈黙する中、ボスが高威力の範囲攻撃をしたことによる長めの硬直時間から解放される。獰猛な目で倒れているプレイヤーたちを睥睨する。その目が捉えたのは――正面に倒れているディアベル。
「追撃が・・・・」
キリトが叫ぼうとすると同時に、弾かれたようにエギル率いるディフェンダー隊がボス目掛けて走り出す。
だが、その行動は遅すぎた。
ブン!
ボスの剣が振るわれて、ディアベルの体がすくい上げられる。
たいしたダメージは与えられていないようだが、反撃も回避もできない空中へと跳ね上げられてしまう。
硬直時間の短い技のようで、ボスもディアベルを追いかけるように飛び上がる。
迫り来るボスに対してディアベルはソードスキルを叩き込もうとするが、不安定な空中での構えをシステムが構えとして認識しなかったようで、ライトエフェクトの伴わない剣先が空中をむなしく切り裂くだけだ。
防御態勢にも入れていないディアベルの体に容赦なくボスのソードスキルが発動する。
凄まじい早さの切り払いが2発。左と右の2方向からディアベルの体を切り裂く。
だが、恐ろしいことにソードスキルは3連撃のようで、2度の切り払いが終ったあともボスの剣には赤黒いライトエフェクトが輝いている。
腰で後ろに引かれていた剣先が、視認することが困難なほどの速度でディアベルの体のど真ん中に突き込まれる。
ズドガガアァァッ!!!
驚異の3連撃をくらったディアベルの体は、後ろに控えていたプレイヤーを飛び越えて、ボス部屋の一番後方で取り巻きの相手をしていたアスカの近くまで20メートル近く吹き飛ばされる。
「ディアベル!」
叫びながら、キリトがディアベルの元へと向かう。
アスカは動けなかった。予想外の展開に思考が追いついていない。少し離れた
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