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とある3年4組の卑怯者
130 救出
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ろ子はまさかと思った。
「横須君達も取り残されている!?」
「う、なら一緒に助け出そう!!」
「うん!!」
 横須を欠く四人の学級委員隊とたかしは校舎へとかけて行った。
「あ、ズバリ、待ってくださいでしょう!!」
 途中、五人は花輪達とすれ違った。
「お前らどこへ行くんだ?」
 大野が聞いた。
「君のクラスの笹山さんが堀内君に襲われているって聞いたんで助けに行く所だよ」
 鹿沼が答えた。
「ええ!?」
「ところで君達が取り押さえているのは誰だい?」
 本郷が聞いた。
「隣町の親分だよ」
「そうだったのか・・・」
「とにかく僕達で笹山さんを助けるよ」
「分かった!気を付けろよ!!」
 こうして五人は校舎に入って行った。堀内から暴行されている笹山や安否不明の横須らを助けるために。

「くそ!ごめんよ、僕の代わりに行ってくれて!本当に俺はなんでこんな時に卑怯な事を・・・!!」
 藤木は万全な状態でスケートの大会に臨む事と大会を諦めてでも笹山を助ける事のジレンマで悔しさのあまりに拳を地面に突き付け、悔し泣きした。その時、後ろから永沢が現れた。
「藤木君、君は西村君達に笹山さんを助けに行かせるなんて相変わらず卑怯者だね」
「永沢君・・・」
「今の藤木君は卑怯じゃないわ!」
 リリィが永沢に反論した。
「藤木君だって本当は助けに行きたかったけど、私が大会前に怪我して欲しくなかったから止めたのよ!それにこんな事が起きたのはあの人達のせいでしょ!?」
 リリィは花輪達に抑えられている山口を指差した。
「でも結局藤木君は動かなかったじゃないか」
「永沢君!貴方はどうして藤木君を傷つける事しか言えないの!?」
「だって本当のこ・・・」
「もう二人共やめてくれ!!」
 藤木は自分の事で喧嘩している様子に耐えられなくなった。
「どのみち卑怯呼ばわりされるし、自分でも卑怯だって分かってるよ!やっぱり僕も行くよ!西村君達と一緒に!!」
「ダメ!!」
 リリィは藤木にしがみついて止めた。
「本当に助けられたとしも怪我して氷滑り(スケート)ができなくなったらどうするの!?それでも笹山さんが悲しむわ!!」
「でもやっぱり笹山さんに悪いよ・・・」
「ちょっと二人共、どうしたの?」
 まる子が近付いた。
「笹山さんを助けに行こうとしてるんだけどリリィがスケートの大会で怪我しちゃ行けないからダメだって・・・」
「笹山さんってまる子のクラスメイトだったわよね?」
 共に現れたまる子の姉が聞いた。
「そうなんです!今逃げ遅れて暴力を振るわれているんです!!」
 藤木は泣き叫んで言った。
「・・・藤木君、私達が助けに行ってあげるわ」
「え?そんな迷惑は・・・」
「大丈夫よ。上級生に任せて。よし子さん、助けに行
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