暁 〜小説投稿サイト〜
DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十八話:お解りいただけただろうか、悪霊の気配に……?
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さんに彼女扱いされて満更でも無かった時を境に、ウルフさんが彼女への接し方が変わった気がする。

ゼシカさんは自ら『真面目な人が好き』と言っていたのに、言う必要性を感じない二股状態を告知し、自らの評価を下げてる気がする。
因みにゼシカさんの『最低』発言を聞いたリュリュさんは、首が取れるんじゃないかと思われるくらい頷いてた。そこまで頷かなくても……

「そうは言うけどねぇ……俺の師匠なんか、俺の倍以上は愛人が居て、その数以上に子供が居るんだぜぇ。あ、因みに俺の師匠ってこの女(リュリュさん)の父親ね。母親は愛人の一人ね」
「最低師弟ね!」

やっぱりウルフさんは世界一性格が悪いと思う。
ゼシカさんが軽薄な男が嫌いって分かってるのに、自分のみならず師匠の事も暴露して嫌悪させた。そして絶対に『最低』と発言する事を見越し、同じ事をしてるウルフさんの時の様に大きく頷けない複雑な表情のリュリュさんを見て楽しんでいる。

「ゼシカ……言葉に気を付けた方が良いよ」
「な、何よ……怒ったって言うの……?」
ウルフさんから怒った感じはしないが、『最低』と言われて喜ぶ人は居ないと思う。

先刻(さっき)も言ったが、リュリュさんは父親の愛人の娘として生まれた。その当人を前に、生まれてきた事を最低と言うのは如何な物かな? まるで彼女の存在自体が最低だと言ってる様に聞こえないかな?」
「わ、私はそんなつもりで……」

「解ってる……それは解ってるよ。ゼシカがリュリュさんの存在を最低だと評した訳じゃぁ無いのはね。でもさぁ……そういう風にとられるかもしれないって事だよ。彼女の父親が、愛人を孕ましておいて認知も責任もとらないって言うのなら、それは最低だよね。でも彼女の父親は全ての子供達を愛してるし、必要となれば資金面を含む多様な援助も惜しまない。何より世間には公表してるから、無責任な事は絶対にしてないんだ」

なるほど……ただ性欲を貪る訳じゃ無くて責任をとってるっとことか。
ゼシカさんの言葉に複雑な表情をしてたリュリュさんが、ウルフさんの言葉で明るい顔になった。彼の言葉で彼女が明るい顔になるって珍しいね。

「そ、それは分かったけど……私は一途な人が好きなの!」
「理解している。でも安易に『最低』とか言うなって事だよ」
やっぱり怒ってたのかもしれない。自分の事より、尊敬する人の事を侮辱されて。

「わ、解った……気を付けるわ。所でアンタは如何なのよ? 二股の片方を孕ませて、その()と結婚するつもりなの?」
「う〜ん……俺も妊娠を聞かされた時に、彼女にプロポーズしたんだけど、当人が『私は愛人で良い』って言うから……」

「何その()!? こう言っちゃぁ何だけど、大丈夫、頭?」
「いや、むしろ冷静だと思う。だってもう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ