EATING 10
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「忍田さんの命令でね」
は?
「だからもう少ししたら彼女達も来るよ」
は?
「彼女達って?」
「今回の新隊員達さ、ほら行くよ」
「行くって何処に?」
「エントランス。もう皆集まってると思うよ?」
え?聞いてない…
「だって言ってないからね」
そう言われてしぶしぶエントランスへ向かう。
待たせてるなら行くべきだ。
ザワザワとうるさいエントランスに向かう。
「さて、もうすぐだ天使ちゃん」
わかってるっつーの。
長い通路を抜けてエントランスに出る。
無論翼と光輪を出し浮遊した状態でだ。
その瞬間、喧騒が静寂へと変化した。
全員訓練生の白ジャージを着ている、学校みたいだ。
取り敢えず挨拶だ。
「やぁ、みなさんこんにちは、一部の人にはお久しぶり。
清輝翼です」
「見たら解ると思うが彼があの『三門の守護天使』だ」
「まぁ天使とか言われてるけど実際はトリガーだし。
あと色んな噂があるけど、程度の違いはあってもほぼ事実だから。
まぁ取り敢えず宜しく」
エントランスに集まった十数人の中には例の雪乃下陽乃もいた。
「天使ちゃんに何か質問ある人居るかい?」
すると雪乃下陽乃が手を上げた。
「はい、その娘のトリガーって私達のと違うとおもうのですが?」
まぁ、ブラックトリガーだしね。
「俺のは少し複雑な事情があってな。それに関しては話すことができない。
そうだよな迅?」
「ああ、彼のトリガーについては機密事項だ。他にはあるかい?」
次に手を上げたのは俺と同い年の女の子だった。
「年は幾つでしょうか?」
「十歳だ」
たぶん、十歳の筈。誤差は±2って所かな?
「わかりましたわ」
羽々斬夜架…家族を、今回の進攻で失ったオッドアイの少女…
「他にあるかー?」
と迅が尋ねるが誰も喋らない。
「じゃぁ質問コーナーは終わりだ」
俺と迅は新隊員に別れを告げエントランスを後にした。
「で、どうだった天使ちゃん?」
「どうって…特に無いな」
「そうか」
ただ、少し気になるのは、雪乃下陽乃と羽々斬夜架だ…
雪乃下陽乃の笑顔はどこか作り物めいている。
『仮面のような笑顔』…彼女の笑顔はそう呼ぶにふさわしい。
羽々斬夜架はなんと言うか…俺に何かしらの感情を抱いている。
怒りや恨みではない…筈…
「まぁ、でもこれで多少は楽になるな」
今までの防衛任務は俺を含め三十数名で行っていた。
この広い三門市を三十数名でカバーするのは難しい。
「天使ちゃんの言う通りだな」
これで少しは
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