第七十三.五話 丙
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それは異様な光景だった。
その部屋には、三人の少女が居る。
異様な点は三つ。
第一に、少女の内二人には獣の耳と尾があった。
第二に、犬のような耳の少女がソファーで、絶頂していた。
その陰部や恥部には一切触れていないのにだ。
強いて言えば、その少女の鼻の辺りには白濁した液体が塗り付けられていた。
三つ目に、猫のような耳の少女が、獣の耳がない少女を犯していた。
犯されている少女の目に光はなく、その意識が無い事をうかがえる。
犯している少女の目にも、理性の光は見えない。
やがて、犯している少女…否、少女のような少年の剛直から激しく精液が放たれた。
犯されている少女は、反射で絶頂を迎えた。
三月下旬、織斑家のリビングでの出来事であった。
一夏は相も変わらず束を犯していた。
淫猥な音を発てながら束の子宮にぺニスを突っ込んでピストンを繰り返している。
既に四回か五回程出しているが、硬さを失う事なく束を貫き続けていた。
一夏の精力と性欲は底無しである。
普段から、剛気功程ではないが、全身に気を張り巡らしている。
普通の人間は、その様な事をすれば身長や体重が増加する。
それは箒の身長が中学一年生にならずして160を超えている点から事実とわかる。
しかし、一夏の場合は少々特殊だった。
彼の身長体重は増えにくい。
その成長に回る筈の気力精力は自ずと子孫を残す為のエネルギーへと変換される。
それだけではない。
彼は戦いを知っている。
ISナイト・オブ・トレイターを纏っていたとは言え、彼はその体を機銃と艦砲とミサイルの前に曝した。
その後は、彼の愛する人である箒を狙う各国の刺客達を魔法でとは言え退け、時にはその命を奪った。
モンドグロッソでは、簪を救うため、米国PMCの潜伏拠点へ突入し、皆殺しにした。
その翌日には怪異に胸を貫かれながらもコレを撃破。
翌々日には米国PMCを雇った中国高官を暗殺。
今年の正月には戦場ヶ原ひたぎに憑いた神と対峙した。
彼は、その力を以てして全ての危機を退けてきた。
彼は再生によって不死の肉体を持ち死の恐怖を退けたか?
答えは否、何度も死に瀕しては甦ってきた故に、他の者よりも明確に命の火が尽きかける感覚をしっている。
彼の本能は子を成せと、彼の体に命令する。
そんな理由で、彼の精力は底無しなのだ。
重ねて、彼にはアマノハゴロモがある。
欲望を抑えるそ魔法は、副作用として使用者の心に大きなストレスを与える。
そのストレスさえ押さえ込んだ彼の心は、行き場のないエネルギーを溜めていった。
性衝動や破壊衝動といった獣
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