暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第九十八話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
りふり…

一夏がそれに手を伸ばす。

掴もうというタイミングでスルリと抜ける。

「あ…」

と一夏が声をあげ、箒を睨む。

再び箒が尾を出し、一夏がつかみ損ねる。

「むぅ…」

それを見て、エレンが口を開く。

「にゃんこだ…」

「はっ…!」

それを聞いた一夏がハッとした顔をして、湯気が出るほど顔を赤くした。

「や、これはその…えっと…」

「仕方あるまい。獣としての本能がそうさせているのだろう?
私とて、この獣の欲には逆らえん」

箒が自分の耳と尻尾を示しながら言った。

「狐って性欲強い動物だったっけか…?」

一夏の呟きは尽く無視された。

そして他の者が一夏を撫で回し、一夏がうっとりとした顔を見せる。

そして、ガラリとコンパートメントのドアが開かれた。

「若、昼はどうするんだ…………ぃぃ?」

入ってきたのはフィグネリア・アルシャーヴィン。

エレンとリムの母親だった。

「………なんで姫に耳と尻尾が…?」

「「「「「「??」」」」」」

箒と一夏以外が、クエスチョンマークを浮かべた。

何故箒だけに言及するのかと。

「そういう術だ気にするな」

と箒が答えた。

それはフィグネリアへの回答でも、このコンパートメントの中の全員への回答でもあった。

「あ、あぁ、そうかい。ならいいや…
あー…えと、昼はどうするんだい?」

停車時間は15分。

その間に弁当を買うなり何なりしなければいけない。

「弁当を買うつもりだ。千冬さん達はどうすると言っている?」

「ヴァナディース達も駅で弁当を買うと言っていた」

「そうか…行くぞ一夏。
ほらみんなも、一夏を弄るのはそこら辺にして」

「えー…おにーちゃんの耳と尻尾…」

円香が名残惜しそうに箒を見つめる。

「後で幾らでもできるだろう?
ほら、時間がないんだ」

「はーい…」

円香が渋々うなずいた。

箒が一夏を抱き上げ、コンパートメントを出る。

それに続いて後の面子も続く。

同時に隣のコンパートメントから千冬達が出てきた。

「む…何故お前達はケモミミをだしている」

二人にケモミミが有ることを知っている者には、認識結界は作用しない。

「いろいろあったんだよ姉さん。触れないで」

「そうか」

列車から降り、購買…と言うには大きい店に集まる。

「で、何食べる?」

一夏が聞いた。

全員がゲテモノでなければ何でもいいと答えた。

「じゃぁ全員並ぶのは不味いから買って来るぞ」

と一夏が箒の腕から出た。

しかし今度は千冬が抱き抱えた。

「なんだよ」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ