第1部
アリアハン〜誘いの洞窟
勇者との出会い
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しかして、仲間として認めてくれたってこと……かな?
「早速だが、お前の仕事だ」
そういっておもむろに私のところに何かを差し出した。よくみたらいままでユウリの周りを飛び跳ねていた女の子だった。私は驚いて思わず後ずさる。
なにしろ、女の子の首根っこをつかんでいるのだ。普通女の子には絶対やらない行為だと思う。
「えーと、仕事って?」
「お前さっきの話聞いてなかったのか。こいつの世話がお前の仕事だ」
せ、世話って……!! 人を犬か猫みたいに……!!
「む〜っ。『こいつ』じゃなくて、シーラだよぅ!」
ユウリさんの性格は、『ひねくれもの』だけでくくってはいけないような気がする。
ともあれ私は、バニーガール(?)のシーラちゃんとともに勇者の仲間になるという悲願がかなったのであった。
叶ったのはいいんだけど、これでよかったのかなぁ……?
ふとシーラちゃんと目が合う。彼女はきょとんとして私を見たが、すぐに笑顔で返し、
「あなたもお酒代払ってくれるの?」
と、キラキラした笑顔でいきなり問題発言を浴びせてくれた。
こ、この二人と一緒に魔王を倒すってこと……?
……私は早々と、この先の旅の未来を不安に思った。
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