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俺様勇者と武闘家日記
第1部
アリアハン〜誘いの洞窟
勇者との出会い
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vv」
「な、ちが……」
「ねえ、そこのおチビちゃーん! ここにいる勇者様があなたの酒代全部おごってくれるってー!!」
「え!? ホント!!??」
「ふざけるな!! そんな約束俺は……」
「わーい、わーい!! ありがとー!! やったぁ超ラッキー!!!!!!」
 そういうと、ユウリさんに近づき、彼の周りをぴょんぴょん跳びはじめた。けれど彼は、それをうっとうしそうに追い払おうとしている。
「あーもう、邪魔だ!! こんな奴ら連れて行くんだったら俺は一人で行く!!」
「だめよ、お城の兵士に言われたんでしょ!? 『あなたのようなひねくれものの性格の人は仲間が必要ですよ』って」
 ルイーダさんがぴしゃりと言い放つ。今の言葉はユウリにも堪えたらしい。
「……お前、その情報どこから……」
「ふ、酒場のルイーダを侮らないでよね。これでも王室御用達なんだから」
「まったく理由になってないだろうが!!」
 ぎろっとルイーダさんをにらむユウリさん。そこで、再び彼と目が合ってしまった。
「なんだお前。まだいたのか。武闘家の格好をしてるがどうせレベル1か2なんだろ? そんな奴に用はない。とっとと自分の国に帰れ」
 うっ……。レベルまであたってる……。
 でも、そこまで言われて、はいそうですかと帰れるほど、私は大人じゃない。性格はどうあれ、この人は本物の勇者なのだ。ここで食い下がらなければ、もう二度とチャンスはない。
「あの!! 私、本当に戦力外だし、たぶんここにいるのも場違いだと思うけど、ユウリさんの仲間になるためにここまでやってきたんです!! お願いです!! ユウリさんの足手まといにならないようにがんばるんで、仲間にしてください!!」
 そういって、私は頭を思い切り下げた。
 ユウリさんはさすがに面食らったような顔をしていた。私なりに精一杯の誠意を表したつもりだったんだけど、かえって逆効果だったかもしれない。
「あなたも隅に置けないわね。こんなかわいい女の子からアプローチされるなんて」
 隣でルイーダさんがひやかすように言った。そういうつもりで言ってるわけじゃないのに……。
 なんとなく気まずい雰囲気が流れるのを感じて私は俯いてしまった。すると急に、
「……お前、変な奴だな」
「え?」
 ユウリさんが、無表情のままぽつりと言った。
 私ははじかれるように顔を上げる。
「自分から『戦力外』だの『足手まといにならないように』だの言って、どんだけレベル低いんだお前は」
「えー、あ、いや、だって事実だし……」
「お前、名前は?」
 いきなり言われたので、しばらく思考が回らなかった。
「なまえ……。あ、えっと、ミオです。ミオ=ファブエル」
「ふん、俺はユウリだ。ユウリ=ゼパス」
 それっきり沈黙。
「あ、あのー……?」
 も
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