"訣別"と"ヒルルクの桜"
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困惑気味に此方へとその真偽をウソップは尋ねてくる
どうやらウソップはそう婉曲的に解釈したらしい。
見ればドルトンさんやゾロ、ビビの3人は自分がワポルとムッシュールを殺したことを理解しているようだ。
ドルトンさんはやはり部外者である自分にワポルとムッシュールを殺めさせてしまったことを負い目に感じてしまっていることが彼の様子から伺える。
余り深く考え込まないで欲しいというのが此方の見解なのだが。
別に自分は奴らを殺したことに特別負い目を感じているわけでもない。
だが殺人は殺人だ。
例え相手が悪人であろうとも人を殺してもいい理由にはならないことは知っている。
だがそれでも自分は奴らを許せなかった。
誰かが奴らを裁かなければいずれ奴らは再び周囲に害悪を巻き散らすだろう。
ならば今此処で自分が奴らを潰す。
そこに後悔などない。
また自分のことを英雄などと誇るつもりもはないし、英断などとのたまうつもりもない。
ドルトンさんはまだ納得がいかない様子だがもう此方からは何も言うことはない。
あとは彼本人の気持ちの折り合いに任せよう。
結果、ドラム王国に迫っていた脅威は無事去ったのだ。
ドルトンさん達には素直に喜んで欲しい。
あと、ウソップお前はいつまで突いているつもりだ
「これ以上俺の体を触るのならばお前を壁に沈めるぞ、ウソップ」
「ごめんなさい」
ウソップは素直に謝るしかない。
それほどまでにアキトの目はマジであった。
▽▲▽▲
出発の準備が整ったルフィ達
出発の手前、Dr.くれはの頼みでゾロが武器庫へと向かって行ったが何だったのだろうか。
Dr.くれはは何かをしようとしているのだろうか。
その何とも言えない気持ちを抱きながらアキトはナミとウソップの助けを得て城外へとその重い足を進める。
自身の目の前ではルフィがチョッパーを仲間へと勧誘している。
両者が互いに対面する形で目の前で口論を繰り広げている。
ナミはこのことを見越してチョッパーを口説いていたのだろうか。
だがチョッパーはルフィからの熱烈な申し出を拒否
自分は人でもなく、ましてや動物でもない。
"バケモノ"なのだと
感謝はしている。
だけど一緒に旅には行けないのだと。
涙を流しながら、地面へと顔を深く俯きながら心からの言葉をチョッパーは吐き出した。
「俺は此処に残るけど、いつか気が向いたらこの国へと来て欲しい。だから仲間に誘ってくれてありがとう……」
「うるせェ!!いこう!!!」
しかし、
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