第十九話
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第十九話 三人で
梨花は昼休みに美樹のところに行ってこんなことを提案した。
「今度二人で何処か行かない?」
「二人で?」
「ええ、商店街にでもね」
「八条町の商店街ね」
「二つあるけれどね」
そのうちのというのだ。
「住宅地の方のね」
「駅前じゃなくて」
「そっちの商店街に行かない?」
こう誘いをかけた。
「そうしない?」
「そうね、今度の土曜か日曜によね」
「どっちかの日にね」
「それじゃあ」
すぐにだ、美樹は梨花に笑顔で答えた。
「是非ね」
「ええ、土曜か日曜に行きましょう」
「どっちの日に行くかだけれど」
美樹は今度はこのことについて考えた。
「問題は」
「そうね、土曜にしても日曜にしても」
「どちらの日にするかよ」
「ううん、土曜日?」
梨花は少し考えてから美樹に答えた。
「その日にする?」
「そうする?」
「土曜日学校が終わったら」
「一旦お家に帰って」
「それから行きましょう」
「携帯で連絡し合って」
「そうしてね」
ここまで二人で話して決めたがここでだった。
二人のところに亜美が来た、亜美は二人が一緒に話しているのを見てそれで彼女達に聞きに来たのだ。
「何話してるん?」
「今度の土曜商店街に行こうってね」
「そうお話してたの」
二人は亜美にありのまま話した。
「遊びに行こうって」
「そうお話していたの」
「ふうん、商店街に」
「よかったら亜美ちゃんもどう?」
「住宅街の近くの方だけれど」
そちらの商店街に行くこともだ、二人は話した。
「どうかしら」
「よかったら」
「うちでよかったら」
亜美は二人ににこりと笑って答えた。
「三人で、かな」
「ええ、じゃあね」
「今度の土曜日に行きましょう」
その商店街にとだ、理科と美樹は亜美と約束した。こうして二人が三人となり一緒に遊びに行くことになった。
第十九話 完
2018・2・2
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