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ドリトル先生と奈良の三山
第十二幕その九
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いと駄目と思うけれど」
「だからそういうものでもないの」
「どうしてもわからないけれど」
「わかっていないならこれからも動物の皆や私の言うことを聞くの」
「トミーの言葉も王子の言葉も」
 先生は彼等の名前も出しました。
「そうなのかな」
「日笠さんについてはね」
「それじゃあ」
「そう、くれぐれもね」
「そうするね」
「人や動物の言葉をよく聞くのも先生のいいところだから」
「少なくともアドバイス通りには出来ているかな」
 お話を聞いてというのです。
「中には必死にしようとしていても出来ない人もいるけれどね」
「そうした人もいるの」
「人のお話をその人はちゃんと聞いてるんだ」
 その人なりにしっかりと、というのです。
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