EATING 3
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ろう。
「あっそ、戻って来るの?」
「あ、ああ」
咄嗟に返事をしたが、正直戻って来たくない。
「ああ、忍田さんに報告しないと」
俺は気を紛らせるため、忍田さんに連絡を取った。
「忍田さん?迅です」
「『どうした?接触できたか?』」
「はい、彼女は味方です。ただ…」
「『ただ、どうした?』」
「彼女、トリオン器官を喰ってたんです」
「『………続けろ』」
「彼女はトリオン器官が人間から抜かれた物と理解しているようでした」
考えられるのは、ブラックトリガーの影響だが…
「『彼女は今何処に?』」
後ろを振り向く……居ない!?
見上げると、居た。
虹色の髪を靡かせ、その翼で空を翔る、
美しく舞う天使だ。
「今は俺の真上です」
「『そうか。ではお前は彼女を監視しろ』」
「……………了解」
彼女が掌を天に掲げた。
光が集まって行く。
そして幾条もの光が何処かへ放たれた。
ズドドドドドドドドドォォォォン!
「『何だ!何が起こった!?』」
アレは…
「バイパー……」
今のは確かにバイパーだ。
「彼女が放った攻撃です、そちらからも見えたでしょう?」
「『なんて事だ…』」
彼女がこちらを向いた。
彼女はとても嬉しそうに笑っていた。
やがて彼女が降りて来た。
「迅?話は終わった?」
「『彼女か?』」
「『はい、聴覚繋げます』」
内部通信をしながら会話を進める。
「いや、未だだ」
「誰と?」
「俺の上司さ」
「ふぅん……俺の事?」
「あ、ああ」
バレている、どうしようか?
「どーせ俺の事を監視しろとかでしょ」
背中冷たいものが流れた。
「好きにしなよ、上司にもそう言って」
彼女は全てを見透したようにいった
「だ、そうですよ」
「『罠だと思うか?』」
「『彼女がその気なら既に殺られてます』」
「『彼女を監視しろ、以上だ』」
通信が切れた。
「上司から天使ちゃんの監視をしろと言われたよ」
「あっそ…迅達は翔べるの?」
「無理だ」
「じゃぁ道路だね」
彼女はそう言うと、俺の目線位の高さに浮き、進み始めた。
「置いてくよ」
「あ、ああ」
今はとりあえず彼女に付いて行こう。
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