第二章
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ね」
こう言ったのは紗奈だった。
「それね」
「そうよね、今は風もないし」
萌南も言う。
「それで他に音がしようなのって」
「あの岩だけじゃない」
ちなつはその岩を指さして言った。
「もうね」
「じゃああの岩に近寄って」
「それであの岩から音がするのか確かめるのね」
「そうしましょう」
ちなつは二人に言った、そしてだった。
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