第一章
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派手な水着は
まだ三学期だ、しかし八尾彩は友人達にこう言われた。
「新しい水着買いに行かない?」
「今年の水着ね」
「百貨店にでも行って」
「そうしない?」
「水着ってまだ春になったかどうかよ」
彩は友人達の言葉に眉を顰めさせて返した。
「寒いじゃない」
「いや、夏近くになったら高いし」
「今は買う人少ないから安いの」
「安売りもしてるし」
「だからなのよ」
季節でないのでかえって安いというのだ。
「それで言ってるのよ」
「いいお店見付けたし」
「そこに行ってね」
「水着探しましょう」
それで買おうというのだ、そう言われてだった。
彩のだ、少し考えてから友人達に答えた。
「それじゃあね」
「ええ、買いに行くわね」
「百貨店に行って」
「そうするのね」
「そうするわ」
皆と一緒にとだ、こう答えてだった。
彩も水着を買いに行くことにした、それで春休みのある日部活が終わってから友人達と一緒に百貨店の中にあるその店に行った。
するとだ、実に色々な水着が安く売っていた。まりかもその水着達を見て言った。
「確かに安いわね」
「そうでしょ」
「今の時期は水着も安いのよ」
「特にこのお店はね」
「殆ど半額で売ってるのよ」
「だからお買い得なの」
「そうよね、じゃあ今からね」
彩は友人達の言葉に頷いてそうしてだった。
皆と一緒に水着を選びに入った、だがここで。
友人達は今は制服姿の彩にこう言った。
「彩ちゃんスタイルいいしね」
「そうそう、胸もお尻も大きいし」
「しかも色白だし」
「色々な水着似合いそうよね」
「それも派手な水着がね」
「派手って。私水着は別に」
彩は友人達にどうかという顔で返した。
「普通に可愛くて気に入ったのでいいわよ」
「いや、そこは冒険しないと」
「折角スタイルよくて色白だから」
「もうここはね」
「派手な水着選びましょうよ」
「男の子が見て仰天する位の」
「そうしたのをね」
是非にと言うのだった、そうしてだった。
普通の赤いワンピースの水着を買おうとしたが。友人の一人が黒ビキニを持って来て言ってきた。見れば下は普通に穿くものではなく紐になっている。
「これ着てみて」
「えっ、それ黒の紐ビキニじゃない」
「試着でいいから」
「そんな派手な水着買わないわよ」
彩は顔を真っ赤にして言った。
「とても」
「買わなくてもいいから」
「試着だけでもっていうのね」
「してみて」
彩に無理に言ってだ、そうしてだった。
その友人は彩を半ば強引に試着室に入れてそうしてだった、彼女にその黒の紐ビキニを着させた。そのビキニ姿を見てだった。
その友人も他の友人達も唸って言った。
「
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