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賢者の孫騎士
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人も見ているのにですか?」

「トムから聞いているが、大分手加減をしているようだな」

「いや、まあ、そうですが。剣技の腕はミッシェルさんの方が上ですよ」

「だからこそ多少本気でやれと言っているのだ」

「……あ〜、分かった。殺すようなことはせずにちょっとずつ本気を出します。耐えられなくなったら言って下さいよ」

裏庭に移動してお互いにライトセイバーを構える。ミッシェルさんはマカシにオレはアタロに構える。お互いに合図もなく切り合いが始まる。いつもどおりの肉体強化と念動から少しずつ精度を上げていく。

最初は楽しそうにしていたミッシェルさんが次第に焦り始め、防戦一方になり、とうとう右腕を焼き切られる。

「「ミッシェル様!?」」

ジークさんとクリスさんが慌ててミッシェルさんに駆け寄る。

「あ〜あ、無理なら無理って言わないから」

切り落とした瞬間に念動で浮かしておいたミッシェルさんの腕を持って近づく。

「くっつけるから動かないで」

切り口を見ながら腕を綺麗に合わせ、時間の巻き戻しによる再生を行う。焼き切るライトセイバーはこの方法でしか治療ができないのだ。というか、腕をくっつけたりするのも本当に一握りらしい。

「動かして違和感はありますか?」

「少し痺れがあるが、問題ないだろうな。今ので何割だ?」

「5割に届かないぐらい。念動は縛りありです」

「そこまでの差が着いていたか。小さい頃から磨けば光ると思っていたが、ここまでだったとはな」

「まあ、獅子とか虎が普段の遊び相手ですから」

「……それは災害級のことを言っているのかしら?」

「いや、災害級じゃなくても遊び相手って」

「毛皮ありますよ」

収納から一番きれいに狩れた獅子の毛皮を取り出してみせる。

「この圧倒的な存在感、まさしく災害級だな」

「ただの毛皮でこんな!?」

「傷が全然見当たらねぇ!?」

三人が驚いてるが、腐るほど余ってるんだよな。

「ミッシェルさん、いります?」

「いらん。王族ですら持っていないようなものを軽く扱うな」

「いや、欲しかったら幾らでも持ってきますよ。綺麗に殺すのは多少面倒なだけですから」

「……どう面倒なんだ?」

「普通に殺すだけなら踏み込んでライトセイバーを振るうだけ。綺麗に殺すのなら念動で動きを止めてから殺すだけですからね」

「お前は常識を覚えに来たのではなかったのか?」

「常識と言われても。オレにとっては普通のことですし」

「ジーク、お前シンに常識を教えてやれ。兄貴分として扱ってやればいい」

そんなわけで二人して追い出されてしまった。

「どうするよ?」

「常識と言われてもねぇ。基本的に
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