賢者の孫騎士
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ご関係で?」
「よく尋ねられて武術を教えていただいています」
「えっ、ここって元騎士団総長のミッシェル・コーリング様の屋敷だったのか?えっ、坊主、あんな魔法が使えるのに?」
「またその質問ですか。宮廷魔法師団ですらこの有様とは。あれは見えない手を操る魔法です。使い方は人それぞれ。簡単な魔法ですよ」
そう言ってから宮廷魔法師団のお兄さんを念動で持ち上げて左右に動かしてから降ろす。
「正確な力加減とイメージで攻撃、防御、移動補助、何でもこなせるようになります。ミッシェルさんもある程度は使いこなしますよ」
それほど魔力を使わない魔法の所為で考えられないほどのパワーと安定性を手に入れたミッシェルさんに勝つには殺し合いにまで持っていかなければならない。殺すだけなら簡単だが、ライトセイバー戦では絶対に勝てないだろう。負けもしないが、勝てもしない。体格の差が恨めしい。
鍛えてはいるけど、がっしりした筋肉が付かずに、しなやかな筋肉しか付かない。俗に言う細マッチョなのだ。ある程度の体格が有った方がアタロ以外では良いのだが、現実は厳しい。
「おう、シン。何をやっているんだ」
「ミッシェルさん、お久しぶりです。こちらの方が念動を教えろとうるさくてですね」
「ふむ、時間も勿体無いしそいつも連れてこい。最低限の基礎は教えたんだろう?あとは見て感じて覚えさせろ」
「そういうものですか?それと、後ろの方は?」
「おぅ、近衛騎士団の新任の中からライトセイバーが合ってそうな奴を引っ張ってきた。念動も最低限仕込んだからな、まずは見取り稽古でもと思っている」
「つまりライトセイバーを寄越せと?」
「そうなるな」
「特注品で時間がかかるんですから簡単に言わないで下さいよ。ええっと」
「クリスティーナよ。クリスで構わないわよ」
「シンです。それとこれがライトセイバーです。初期型なんで長さなんかは調整出来ません。使い方は?」
「少しだけミッシェル様に使わせてもらったからな」
「グリップの太さは自分で調整して下さい。子供の手に合うように大分細いですから」
予備として持ってきていた初期型のライトセイバーをベルトから外して差し出す。
「本当に細いな。これでは事故を起こしそうだ。グリップ部分はどう太くすればいい?」
「革を何重にも巻くのが一番です。滑り止めにもなりますから。色々試してエイ革が一番でしたけど生憎使い切りましてね」
エイ革は自分で確保できないので在庫がないのだ。あと、鞣してない災害級の皮はかなり微妙だ。
「そっちのお前は?」
「宮廷魔法師団のジークフリートです。ジークで構いません」
「お前も来ればいい。シン、多少本気でやるぞ」
「えっ?二
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