賢者の孫騎士
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から?」
「普段は虎とか獅子を剣技の練習台に」
「さ、災害級の魔物を練習台!?」
「災害級?」
「一匹で国が傾くのを覚悟で当たる必要がある魔物です」
「ちょっと身体が大きくて速いだけのアレが?」
「そういう反応が返ってくる時点で可笑しいんですよ!!」
むぅ、あの程度が最上級となると力を腐らせて過ごすしかないのか。パダワンを取って鍛え上げるのも一つの手か。
「所で、災害級の敷物って売れると思います?」
「まさか、持っているのですか?」
「異次元収納の中に何枚か。素材は3倍ぐらいの量が」
「災害級がそんなにも!?一体何処に居たんですか!?」
「大分、向こうの方。えっと、この馬車の速度でまっすぐ進んで、ちょっと待って、丸々3ヶ月位の場所」
「人が住んでいない魔境ではないですか!?いえ、それよりもそんな距離を一体どうやって移動しているのですか」
「魔力でマーキングした場所か、見えている範囲に転移する魔法があるから。あとは、走って開拓中ですね。災害級の上位種らしき魔物も見かけましたから」
「災害級の上位種ですか?」
「双頭の獅子とか、天を掛ける虎ですね。あれらは別格ですね。成人までには超えたいですけど」
あの2頭はまさに王者の風格を持っていた。何より、他の魔物にはない理性を感じられた。下位種である獅子や虎を狩っても、お互いは狩らず、僕を視認しながら襲いかかることはせず、倒せるものなら倒してみろと言わんばかりでした。あの2頭を超えて初めて、マスターを名乗れるだけの強さを得たと堂々と言えるはず。
「何故そこまで力を求められるのですか」
「それは、それは、なんでだろう?」
トムさんに言われて考える。何故、力を求めるのか。魔境に居る魔物が人類が済んでいる所に来ることはほぼありえない。距離が遠すぎるからね。だから、外的要因ではない。内的要因、まあ、憧れだろう。ジェダイとシスの戦いに魅せられた。それが一番の理由なんだろう。子供が将来の夢に仮面ライダーとか言うのと一緒だ。それを成せるだけの力を手にしてしまったのなら目指すしか、うん?つまりオレは燥いでいる子供ということか。
「だからこその社会勉強か」
「出来れば常識を覚えて頂ければと思います。ええ、本当に。もう一生分を驚いたと思いたいですから」
う〜む、不安になってきた。
王都に着いて数日、トムさんの薦めもあって自由に王都を散策している。最初は魔道具店などを見て回っていたのだが、大した物は置いていなかったので3軒ほど回った所で興味がなくなった。正確に言えば興味が惹かれるものがあっても、それが馬の疲労を軽減させる物だったりとオレにとっては意味のないものばかりだったからと言う
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