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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第35話 孤児院と妖精
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が驚いた様子で銀髪の女の子に声をかけていた。


「あいたた……ご、ごめんね!大丈夫!?」
「ん、わたしは大丈夫……あなたこそ平気?」
「うん、あたしは大丈夫よ。それよりも本当にごめんね」
「いいよ。不注意は誰にでもあるしね」


 銀髪の女の子は気にしてないという風にあたしを許してくれた。


「まったく……エステル、何をやってるのさ」


 遅れて出てきたヨシュアがあたしたちの様子を見て何があったのか察してあたしをジト目で見てきた。


「えっとこれはその……」
「だから言っただろう?前を見ないと危ないって……すいません、僕の連れがご迷惑をお掛けしました」
「こちらこそごめんなさい、私たちも人を探していたのでついよそ見を……」
「えっ?誰かを探しているの?」


 どうやらこの二人は人を探していたようだ。


「帽子をかぶった10歳くらいの男の子なんですけどどこかで見かけませんでしたか?」
「帽子をかぶった男の子……ヨシュア、見かけたりした?」
「いや、ちょっと見覚えがないな」
「そっか、教えてくれてありがとう。それにしてもどこに行っちゃったんだろうね」
「私たちはこれで失礼します。どうもお手数をおかけしました」
「バイバイ」


 二人はあたしたちにお辞儀をして立ち去っていった。


「銀髪の女の子可愛かったな〜。12〜13歳くらいかな?まるでお人形みたいな愛らしさだったわ」
「逆に紫の髪の女の子はどこか気品のある立ち振る舞いだったね。彼女達は姉妹なのかな?」
「分かんないわね。探してた男の子が無事に見つかるといいんだけど……」


 さっきの二人が探していた男の子の事がちょっと気になったが、お腹の虫には勝てずまずはランチにすることにした。


「うわぁ……絶景ね」
「うん、海が一望できるね」


 白の木蓮寧の亭主さんに教えてもらった場所は海が一望できるまさに絶景と言える場所だった。


「こんな素敵な場所で食事なんてすっごく贅沢な気分になるわね」
「これも旅の醍醐味って奴だね」


 近くに置かれていたベンチに座り早速お弁当の中身を確認する。あたしはスモークハムのサンドイッチでヨシュアは魚介類のパエリア。どっちもいい匂いがして美味しそうね♪


「それじゃ、いっただきまーす!!」
「いただきます」


 あたしはスモークハムのサンドイッチを口に運び一口頂く……むぐむぐ、うーん!ハムが香ばしくてとっても美味しい!レタスもシャキシャキしてていい感じね!


「ヨシュアのパエリアはどう?美味しい?」
「うん、とっても美味しいよ。サフランの香りと魚介類の出汁がご飯にしみ込んでいて深い味わいだ」
「そっか。うーん、ヨシュア
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