第13話 第8艦隊出撃
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を通り、シャンプール星系で補給を受けて一気にエル・ファシルへ向かいます」
呆気に取られる司令部。しかしKYはいるのである。
「馬鹿な、そんな非常識な航路があるか!だいち補給艦を切り離したら後で大変だ!」
「ムーア准将閣下、シャンプールには補給敞があります。そこで補給艦を臨時に編入すれば良いだけのことではないでしょうか?」
「貴官は、軍隊というモノを知らんのか!軍隊とは規則で成り立っているのだ!それを補給艦を現地で編入だと、馬鹿も休み休みいえ!」
「クリスチアン大尉。仰る事は確かに重要ですが、今は戦時です。確かに補給艦を現地で編入するのは邪道です。しかしその為に助けられる者も助けられないのでは、軍隊の存在意義が無いのではないですか?」
その言葉に頭に来たのか、いきなりクリスチアン大尉がリーファの頬を拳骨でパンチした。響き渡る音と共によろけるリーファだが、倒れることなく両足で立ち続ける。
艦橋内が騒然としてくる、リーファは鼻血をだし口からも血がにじみ出ている、
そして頬にはクッキリとクリスチアン大尉の手の痕が真っ赤に残っている。
更に指輪で付いた裂傷も頬に出来ていて血が流れている。
自由に討論させるつもりであったが手を挙げるなど、流石にシトレ司令官が怒り出す。
「クリスチアン大尉、貴官を拘束するMP、大尉を連れいけ!」
クリスチアン大尉はわめき散らすが、そのままMPに連れられていった。
その衝撃から多くの者が我に帰ると、直ぐに軍医が呼ばれて、リーファの診断をし始めた。
「頬骨が骨折していますし、頬の裂傷もありますし、眼球も鬱血しています。直ぐに処置しないといけません」
「軍医殿、あとどの位待てますか?」
「待つって、放っておくと一生残る傷が出来ます!」
「少しで良いんです、お願いします」
そう言うとリーファはシトレ司令に話しかける。
「閣下、義を見てせざるは勇無き成りという諺があります。
行けるならば行くべきです、後悔をしたくはありませんから」
「ロボス候補生・・・・」
艦橋内の多くがロボスの勇気と根性に感動していた。
ムーアやアラルコンは別としてだが。
2人は女だてらにとむかついていたからである。
「閣下、この資料とデスクに航路データーがあります、此を使えば安全にシャンプール星系まで13日でたどり着けます、そこで最終補給を行いつつ休息も可能です、補給後最終的に15日でエル・ファシルにたどり着けます」
そう言うとリーファは脳震盪でも起こしたのか崩れるように倒れた。
軍医が衛生兵に医務室へと運ぶように命じる。
「ロボス候補生の状態はどうなのか?」
「閣下、脳震盪でしょうがCTを撮って検査します」
「頼んだぞ」
「はっ」
リーファを乗せた、ストレッチャーと
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