名歌が生まれる時
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(グランバニア城・娯楽室 兼 練習室)
ピエッサSIDE
「んだよ、あのクソばばぁ! ちょっとしたおちゃっぴぃなのに、2時間も3時間も説教しやがって……」
無礼極まりない国王陛下の歌を歌い、王妃陛下等に説教されてたマリーちゃんが解放され帰ってきた。反省の色は微塵も見せずに……
「こりゃ仕返しに、あのばばぁの歌も作ってやらねばならぬなぁ(クックックッ)」
何でそうなる。100%マリーちゃんが悪いんでしょうに……
私は開いた口が塞がらないわよ。
「う〜ん……だとすると何が良いかな? “キューティーハニー”かな? 『♪この頃枯れてる女の子 エロエロ大好き年増な娘 こっちに入れてよハニー?』……この“ハニー”で旦那の名前出すか?」
長時間の説教に頭きたマリーちゃんは、またヤバイ歌を模索してる。
「そんな歌、ダメに決まってるでしょ!」
「……そうよね。女の子じゃないしね」
ダメな理由はそこじゃねーし。
「よし、セラムンで“ムーンライト伝説”にしよう。『♪ゴメンね素直すぎで 夢の中までエロい 思考回路は○○○一色 今すぐ嵌めて欲しい?』……ってこれじゃぁ、あの男の娘は全員当て嵌まるじゃん!」
「ちょっと、本当に止めて! そんな歌、人前で歌わないでよ!」
「えぇい! 人前で歌わずして、何が仕返しになるというのだ!」
だ、ダメだこの女……もう私の力では止められない。
「あ、そうだわ。歌詞とリズムにギャップを持たせましょう。その方がインパクトが大きいわ!」
私の事を無視して不敬罪一直線な歌作りに没頭してる……
だから私はソッと部屋を離れる。
この女を止められる人物に直訴する為に……
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「よ〜し出来たわ! “アンパンマンのマーチ”で歌ってやろうじゃないの」
「ほ〜う……随分と面白そうだな。パパにも聴かせてくれよ」
進退窮まった私は、没頭娘を放置して最高権力者の下へ助けを求めにいった。
「お、お父……様(汗)」
「面白かったら認めてやる。歌ってみろ」
絶対認められる訳ない……面白いかどうかは別にしても、認められる訳ない。
「ほ、ホント?」
「良いから歌え」
もう既に切れ気味の陛下……でもマリーちゃんはニヤリと笑って歌い出す。
馬鹿なのね……この娘。
?そうだ うれしいんだ♪
?リュカとの生活♪
?たとえ 愛人が多くても♪
?ナニが君の幸せ♪
?ナニをして喜ぶ♪
?ワケ解らないまま終わる♪
?そんなのは嫌だ♪
?忘れないで子種 こぼさないで液を♪
?だから君はイクんだ どこまでも♪
?そうだ忘れないで みんなの為に♪
?愛と エッチだけが 夫婦じゃない♪
?ああ ビ
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