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ハルケギニアの電気工事
第21話:足りない材料はリゾートに行って!?
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は来ないから、結構珍重されているんだよ。本当に有り難う。」

「いいえ、どう致しまして。ところでアルメリアさんは、まだ次の調査に出かけないのですか?今日も来る間、お出かけ中だったらどうしようかと考えていたのですが。居てくれて助かりました。」

「ああ。調査の方は一緒に行く者を探しているところだ。この前は危なかったから腕の良い者を連れて行こうと思ったんだが、なかなか居なくてな。しばらく待機中だよ。」

「それは大変ですね。私は代表のアル・アミーンさんにご挨拶をしてから、この前のキャンプ地に行こうと思っています。あちらの方に行くのでしたら一緒に行きますか?」

「そうか。アルバートと行く手があったか。君なら腕に心配もない。私も丁度あの辺りの調査をしたかったところだから、一緒に連れて行ってくれるのなら助かる。お願いできるか?」

「勿論です。今回は座席も二人乗り用で来ていますから、乗るのも楽ですよ。」

 そんな訳で、ベースキャンプまでアルメリアさんと一緒に行く事になりました。
 その後、お土産の一部を持って代表に挨拶に行って、今回の訪問の目的を説明したり、アルメリアさんも一緒に行く事の許可を貰ったりしました。
 集落の人たちにお土産を分けて、とても喜ばれました。子供達にはお菓子が好評で、子供はどこでも一緒なんだなと感じました。

 アルメリアさんの準備を待って、集落のみんなにお別れして草原に戻ります。
 草原では『ヴァルファーレ』が先ほど上がってきたザイターンさんの風竜と話し込んでいます。ザイターンさんは側でそれを眺めていました。
 僕たちが近づくとザイターンさんがこちらに気がついて言いました。

「やあ。さっきから『ヴァルファーレ』と私の『スニフ』が話し込んでいるようなのだが、言葉が通じるのだろうか?」

 もっともな疑問ですね。申し訳ないですが、ちょっと話に割り込ませて貰いましょう。

「『ヴァルファーレ』。お話中済みません。そちらの風竜とは話が出来るのですか?」

[やっと帰ってきたかえ。こちらの風竜、名は『スニフ』と申すそうだが、ちゃんと話が出来るぞ。こちらの世界に召還されてからの事を話しておった所じゃ。まだ若い風竜じゃが、素直で賢くて良い竜じゃな。]

 ちゃんと話が通じるんですね。どういった言語体系をしているのでしょうか?

「お互い、言葉がわかるそうです。何か不思議なんですけど、種族が違っても言葉って通じるものでしょうか?」

「交流があれば別だろうが、完全に別の世界の住人が、出会ってすぐに話が出来るなど普通はあり得ないだろうな。もっとも、両方とも精霊のような存在と考えれば、話が出来ても不思議ではないのかもしれないが。」

「なるほど、精霊ですか。そう言うことも考えられますね。」

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