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とある3年4組の卑怯者
128 大混乱
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分の一人だ!!」
「な、何だって!?」
 はまじも山根も驚きを隠せなかった。
「って事は堀内とあいつらが手を組んだって事か!?信じられねーぜ!!」
 そしてその暴れん坊の子分がラケットを三人の方へ振り回した。
「あ、危ねー!」
 藤木も、はまじも山根を支えながら移動しているため、避けられない。その時、後ろから六年生と思われる人物二名が後ろから抑えつけ、手からラケットを放し、遠くへ投げ飛ばした。
「あ、貴方達はあの時の!!」
 藤木はその男子達を覚えていた。以前自分とリリィ、笹山が上級生の女子に襲われていた所を助けてくれたまる子の姉の友達の男子だった。
「おお、君達は確かまる子ちゃんのクラスの子だね?」
「はい、確かさくらのお姉さんの友達の・・・」
「俺が小山でこっちが根岸だよ」
「あ、そうでした。また助けて貰ってありがとうございます」
「いや、いいんだ。それより校庭に逃げよう!」
「はい!」
 皆は校庭に逃げた。しかし、藤木は笹山が心配でならなかった。
(笹山さん・・・)

 大野と杉山は花火を振り回す男子から遠ざかろうとしていた。しかし、向こうも近づいてくる。階段の所まで来た時、バシャ!とその男子の後ろから水しぶきが飛んできた。男子が持っていた花火の火が消える。
「な、何だ!?」
 その男子が振り向くと、そこには冬田とかよ子が立っていた。二人は大野と杉山を助けようと、5組の教室からバケツを取り出して水を汲んで来たのだ。
「大野くうん!!」
「す、杉山君!!」
「冬田に山田!お前らいたのか!?」
「だって私大野君が心配だったのよお!」
 その時、男子が慌てる。
「くそ、花火が全部濡れちまった!!」
 その時、大野と杉山はこのチャンスを逃さなかった。二人で男子に飛び掛かった。
「お前、もっとマシな戦い方しろよ!!」
 しかし、その時、上の階から二人組の男子が現れた。
「おい、助太刀に来たぜ!!」
「そ、そんなの卑怯だよ!!」
 かよ子が叫んだ。
「あん?んじゃ、この二人の女子からやるか!」
「い、いやあ〜!!」
 冬田は持っていたバケツを投げつけた。
「この野郎!!」
 その男子の片方が冬田とかよ子に襲い掛かった。しかし、大野と杉山は止めようとした。
「やめろ!!」

 リリィはまる子やたまえ達と共に1階に降りたが、その場所も混雑していた。そして悲鳴をあげたり、また別の場所へとへと逃げ惑ったりしていた。
「フハハハ!簡単に逃がしはしねエぞオ!!」
 リリィはどこかで聞いた事のある声だと思った。顔が見えるようになると、それだけで恐怖を感じた。あの顔には見覚えがあった。以前とある公園を自分の縄張りにしようとしていた隣町の暴れん坊だった。その男は以前のように縄跳びに使う縄を使用して
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