異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
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り込んだ後互いの顔を見合わせて小声で相談を始めた。
(………どうする?こちらの世界は僕達の世界と事情が随分違うようだが………)
(当然話した方がいいに決まっているでしょう!?”あんな事”、例え世界は違っても絶対に未然に防ぐべき事じゃない!)
(はい………せめてこちらの世界のわたし達が今のわたし達のようにならない為にも事情を話して、”巨いなる黄昏”を防ぐ為の行動をしてもらうべきかと。)
クルトの確認に真剣な表情で答えたユウナに続くようにアルティナは辛そうな表情で答えた後決意の表情になった。
(アル………そうよね。今だったら、こっちの世界の教官もそうだけどミリアムさんやアンゼリカさん、それにオリヴァルト皇子達も助けられるかもしれないものね……!)
(―――この世界にとっての”未来”になるかもしれない出来事を説明をする事に関しては私も反対はしませんが……説明をする前にミシェルさん達に――――いえ、遊撃士協会にいくつかの条件を呑んで頂く必要がありますから、彼らから何の”対価”も払ってもらわずに未来を話すべきではないかと。)
アルティナの言葉にユウナが頷いたその時ミュゼがユウナ達にある指摘をした。
(た、”対価”って……!あんた、一体何を考えているのよ!?エレボニアどころか、世界中の危機になるかもしれない事なのよ!?なのに、何でそんな事を………!)
(落ち着け、ユウナ。………ミュゼ、遊撃士協会に何らかの条件を呑んでもらう必要がある理由は僕達が自分達の世界に帰還する為か?)
(ふふ、クルトさんはすぐにお気づきになられましたか。)
(あたし達が自分達の世界に帰るために遊撃士協会に条件を呑んでもらうって……)
(さすがに遊撃士協会と言えど、世界間の移動と言ったそのような非常識な問題は解決できないのでは?)
ミュゼの指摘に憤っていたユウナだったがクルトの指摘を聞くと呆けた表情をし、アルティナは戸惑いの表情で指摘した。
(さすがに遊撃士協会もそのような非常識な問題が解決できるとは思っていませんわ。ですが、遊撃士協会は様々な組織や国家に対して豊富な人脈がありますわ。)
(あ…………)
(なるほど……そういう事か。ミュゼは僕達が元の世界に帰還する為に様々な組織や国家が僕達の帰還方法を調べてくれるように遊撃士協会に働きかけさせる事を条件にするつもりなんだな?)
(うふふ、その通りですわ。後は当面の資金の調達方法や私達の拠点等の用意をして頂く事も頼むつもりですわ。)
(確かに今のわたし達だと帰還方法を探る以前に拠点等の用意が必須になりますね。)
ミュゼの説明を聞いたユウナ達はそれぞれ納得した様子になった後相談を止めてミシェル達に視線を向けた。
「そ
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