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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
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しなかったユーゲント皇帝陛下や自分と違って認知してもらったオリヴァルト殿下に対して思う所がある為、オリヴァルト殿下とリーゼロッテ皇女殿下の面会が実現する事は非常に厳しい状況なのですわ。」

「なるほどね………”暁の翼”と帝国との事情の件は置いておいたとしても、今まで親の加護無しに苦労してきたリーゼロッテ皇女からしたら今更自分と会って話をしたいだなんて言われても、普通は断るでしょうね………」

「そうね……後はユーゲント皇帝やオリヴァルト皇子―――いえ、エレボニア帝国が”暁の翼”の団長であり、レンちゃん―――”Ms.L”とも親しい関係の自分に利用価値を見出している事も邪推しているかもしれないわね……」

クルトとミュゼの説明を聞いて事情を察したミシェルは疲れた表情で溜息を吐き、エオリアは複雑そうな表情で呟いた。

「そう言えば先程から気になっていましたが……こちらの世界にもリーゼロッテ皇女殿下は存在していらっしゃっているのですか?」

「ええ。とは言っても、こっちの世界のリーゼロッテ皇女はそっちの世界のリーゼロッテ皇女とは事情が全然違うわ。そもそもこっちの世界のリーゼロッテ皇女の親はユーゲント皇帝の正妃――――プリシラ皇妃にとって姉にあたる人物の娘として産まれて普通にプリシラ皇妃の実家の娘として育って来たから、両親自体が既に違うもの。」

「ちなみに貴族の令嬢として育ったリーゼロッテ皇女がエレボニア皇女になった理由は”七日戦役”や内戦によって衰退したエレボニア帝国全体が暗い雰囲気に陥りかけたから、その雰囲気を何とかする為の明るいニュースとして既に両親を亡くしていたリーゼロッテ皇女が灰色の騎士の坊やに嫁いだアルフィン皇女の代わりとしてアルノール皇家の養子として迎えられたとの事だよ。」

「な、何それ……何でアルフィン皇女様が教官に嫁いだからって、その代役としてその人が新たなエレボニア皇女になったとか全然理解できないわ……」

「こちらの世界のエレボニアの状況を考えると様々な憶測が考えられるな………ちなみにそちらの世界のリーゼロッテ皇女殿下の年齢は何歳なのでしょうか?」

ミュゼの質問に答えたミシェルとリンの話を聞いて呆れているユウナに自身の推測を答えたクルトはある質問をした。

「確か……アルフィン皇女やセドリック皇太子と同い年だったから今年で17歳のはずよ。」

「年齢も私達の世界のリーゼロッテ皇女殿下とは異なりますわね。」

「ああ……恐らくこちらの世界のリーゼロッテ皇女殿下は僕達の世界のリーゼロッテ皇女殿下と比べると完全に別人なんだろうな。」

「さてと……色々と話は逸れちゃったけど、そろそろアナタ達がこの世界に来た経緯を説明してもらってもいいかしら?」

ミシェルに説明を促されたユウナ達は少しの間黙
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