異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
[8/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エレボニアに対する皮肉の意味を込めた異名をレンさんから名付けて貰ったとの事です。」
「その皇女にとって相応しい異名にしてエレボニアに対する皮肉の意味を込めた異名ってどんなものなのよ?」
「――――獅子心女帝(レーヴェ・ザ・クイーン)。意味は”獅子心女帝”ですわ。」
「”獅子心女帝”………まさか、その異名って250年前の”獅子戦役”を終結へと導いたドライケルス皇帝の異名である”獅子心帝”を参考にしているのかしら?」
複雑そうな表情で語ったクルトの話を聞いて訊ねてきたミシェルの質問に静かな表情で答えたミュゼの話を聞いてある事を察したエオリアは目を丸くして訊ねた。
「はい。教官達からの又聞きになりますが、リーゼロッテ皇女殿下はレンさんに拾われてからレンさんの教育や援助によって育ったとの事ですが……元々”素質”があったらしく、武術もそうですが政治、経済等あらゆる分野に対しての能力も秀でていて、更に”人を惹きつける力”も身に着けているらしく、”戦天使の勇者達(エンジェリック・エインフェリア)”の約半数はリーゼロッテ皇女殿下のお陰で集まったとの事です。」
「なるほどね………話を聞く感じ、まさに第二の”獅子心帝”のような人物だね。」
「そうね……しかも生まれも”獅子心帝”のように帝位継承者としてはあまり縁がなかった所も一致しているわね。」
「そしてそんな人物を見捨てたエレボニアに対する皮肉の意味を込めて、”獅子心女帝”という異名をそちらの世界のレン皇女が名付けたって事ね………ちなみにそちらの世界のオリヴァルト皇子はそのリーゼロッテ皇女に対してどう思っているのかしら?事情はわからないけど、オリヴァルト皇子も生存を諦めていた自分の妹なんでしょう?普通に考えたら会って話をしたいと思うんだけど。」
クルトの説明を聞いたリンとエオリアが考え込んでいる中疲れた表情で溜息を吐いたミシェルはある事が気になり、訊ねた。
「当然リーゼロッテ皇女殿下の事をお知りになったオリヴァルト殿下はあらゆる伝手を使って何とかリーゼロッテ皇女殿下との面会を手配しようとしたとの事ですが………様々な複雑な事情に加えて肝心のリーゼロッテ皇女殿下自身がオリヴァルト殿下との面会を望んでおらず、未だに面会が実現していないとの事です。」
「―――元々”暁の翼”はエリゼ先輩達の救出の件でエレボニア帝国が”暁の翼”の”力”や”実績”を示す為の”踏み台”にされた事に加えて”暁の翼”が設立された理由の一つとして”大国による一方的な武力侵攻が起こった際武力介入する”というまさにゼムリア大陸の大国の一国であるエレボニアに対する当てつけの理由もある事から帝国政府からは相当忌み嫌われ、警戒されている組織である事に加えて、リーゼロッテ皇女殿下自身、今まで自分を認知
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ