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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
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聞いたミシェルは不思議そうな表情で訊ねた。

「………”暁の翼”の団長にして”戦天使の勇者達(エンジェリック・エインフェリア)”の筆頭である人物がユーゲント皇帝陛下やオリヴァルト殿下も生存を諦めていたエレボニア帝国の皇女にして、オリヴァルト殿下の母君である今は亡きアリエル・レンハイム様のご息女でもある方だった為、今まで認知せずにレンさん――――”Ms.L”に拾われるまで自分達の加護や援助も無しに自分一人の力で苦労して生き続けていたその方に対するせめてもの”償い”として皇帝陛下はオズボーン宰相に件の指示をしたとの事です。」

「それはまたとんでもない人物がいたもんだね………」

「ええ……というか向こうの世界のレンちゃんはどうやってその人物と出会ったのかしら?」

「それよりもオリヴァルト皇子の母君が産んだ娘って事は腹違いの妹のアルフィン皇女やセドリック皇太子と違ってオリヴァルト皇子と直接血が繋がっている妹って事でしょう?アタシ達の世界にはそんな人物はいないから、それも”並行世界”による違いなんでしょうね。………ちなみにそのもう一人のエレボニア皇女はどんな人物なのかしら?」

クルトの説明を聞いたリンは目を丸くし、エオリアは苦笑し、疲れた表情で溜息を吐いたミシェルはある事を訊ねた。

「―――――”(つるぎ)の聖女”リーゼロッテ・レンハイム―――いえ、リーゼロッテ・ライゼ・アルノール皇女殿下。皇女殿下が繰り出すその剣技は次元違いと言える程の絶技にして、性格はとても高潔かつ力無き者達―――民間人には非常に優しい事からそのような異名で呼ばれるようになった”史上最強の遊撃士”との事ですわ。」

「”剣の聖女”は”暁の翼”団長就任前は”Ms.L”でもある”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”の秘書兼代理を務めていましたが………更にその前は東ゼムリア大陸で遊撃士としての活動を行いながら、東ゼムリア大陸の様々な国々が抱えていた問題を解決した事から、S級正遊撃士の昇格が何度も打診された”東ゼムリア大陸の大英雄”とも称されている人物だとの事です。」

「なんていうか………色々な意味で凄い人物ね、その”剣の聖女”って人物は。」

「そうね……話を聞く感じどう考えてもアリオスさんやカシウスさん以上の人物みたいだし………下手したら、結社最強の使い手だったあの”鋼の聖女”とも互角なんじゃないかしら?異名も似ているし。」

「少なくてもこっちの世界のリーゼロッテ皇女とは完全に別人なんだろうねぇ………」

ミュゼとアルティナの話を聞いて冷や汗をかいて表情を引き攣らせたミシェル達はそれぞれ疲れた表情で溜息を吐いた。

「それと……リーゼロッテ皇女殿下は他にも異名がありまして。その異名はリーゼロッテ皇女殿下にとって相応しい異名にして
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