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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
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し、騒ぎに気づいた貴族連合軍の援軍が現れるまで撤退を完了させた事もありましたわ。」

「内戦時に貴族連合軍の隙を突いてエレボニア帝国の重要人物達の救出を成功させたって………」

「まあ、人質奪還は遊撃士協会としての活動として間違ってはいないけど………それにしても、何でその”暁の翼”って集団―――いえ、そっちの世界のレン皇女はその集団にそんな事をさせたのかしら?話を聞いた感じ、その集団はそっちの世界のレン皇女直属の”軍”みたいな組織なんでしょう?」

クルトの説明を聞き、話の内容の凄まじさにエオリアが表情を引き攣らせている中疲れた表情で溜息を吐いたミシェルはある事が気になって質問を続けた。

「………教官達からの又聞きになりますけど、レン先輩は教官達―――旧Z組やオリヴァルト皇子様に自分が旧Z組で世話になった”義理”を果たす為に”暁の翼”と共に貴族連合軍に幽閉された教官達のご家族を救出したそうなんです。」

「なお、貴族連合軍に幽閉された旧Z組の関係者はレーグニッツ知事閣下にイリーナ会長、そしてエリゼ先輩です。」

「それと救出作戦の際にエリオットさんの姉君―――クレイグ将軍のご息女も帝都(ヘイムダル)から連れ出し、救出したエリゼさん達と共に教官達の元に送り届けたと教官達が仰っていました。」

「どの人物も内戦時に貴族連合軍に幽閉されるか人質にされていた人物ばかりだね……」

「ええ……私達の世界のエリゼちゃんも貴族連合軍に狙われていたらしいしね……」

「なるほどね………もしかしたらそっちの世界のレン皇女は旧Z組から去る”詫び”の代わりとしても、貴族連合軍に幽閉された旧Z組やオリヴァルト皇子の関係者を救出したのかもしれないわね。それにしても、幾ら内戦時で人質奪還の為とはいえ、奇襲をされた側であるエレボニアは内戦後にその件を問題にして遊撃士協会に責任とかを追及しなかったわね……帝国内での遊撃士協会(アタシ達)の活動を大きく制限した”鉄血宰相”あたりなら、遊撃士協会(アタシ達)自体を完全に潰す大義名分としてきそうだけど………」

ユウナ達の話を聞いたリンとエオリアが真剣な表情で考え込んでいる中疲れた表情で溜息を吐いたミシェルは複雑そうな表情で推測を口にした後再び疲れた表情で溜息を吐いた。



「それは…………」

「勿論オズボーン宰相はそのつもりだったとの事ですがエリゼ先輩達の救出の件でエレボニアが”暁の翼”―――いえ、遊撃士協会に責任を追及する事をユーゲント皇帝陛下直々から禁じられる”勅命”をされた為、オズボーン宰相も実行に移せなかったとの事です。」

「ハ?何でそこでユーゲント皇帝が関わってくるのかしら?」

自分の疑問にクルトが複雑そうな表情で答えを濁している中静かな表情で答えたミュゼの答えを
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