異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
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”の皆伝者で他にも様々な武術を修めているレンちゃんに加えて”執行者”だったというレンちゃんの妹が相手だったら、幾ら学生でありながら内戦終結の鍵となった旧Z組でも相手が悪すぎたんでしょうね……」
「ああ………旧Z組って事はサラもいたんだろうけど幾らサラでもさすがにA級―――いや、下手すればS級クラスの正遊撃士と執行者を同時に相手にするのは厳しかっただろうね。けど、そっちの世界のレン皇女は何で特務支援課の時とは真逆の対応をしたんだろうね?」
二人の説明を聞いたミシェルは表情を引き攣らせ、気まずそうな表情で呟いたエオリアの言葉に頷いたリンは不思議そうな表情で自身の疑問を口にした。
「……その”特務支援課”が理由です。」
「アル………」
「”特務支援課”が旧Z組に別れを告げた理由ってどういう事なのかしら?」
アルティナの答えを聞いたユウナが複雑そうな表情をしているとミシェルが訊ねた。
「教官達の話によると”特務支援課”には”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”にとって返しきれない”恩”があり、更には特務支援課は自分にとっての”本当の仲間”である為、その”恩”を返し、そして”本当の仲間”を救う為にクロスベル動乱時窮地の状況に陥っていた特務支援課を―――クロスベルを助けにクロスベルに向かう為に教官達に別れを告げたとの事です。」
「レンちゃんの特務支援課に対する”恩”って言うと確かエステル達が言っていた………」
「実の両親の件ね………しかもその話だと、旧Z組は”殲滅天使”にとっての”本当の仲間”じゃなかったみたいだから、別れを告げられた挙句仲間じゃないって言われたそっちの世界の旧Z組にとってはショックな出来事だったでしょうね………それにしても、別れを告げたタイミングがオリヴァルト皇子達とも合流した頃って言っていたけど、その時オリヴァルト皇子達はその場に同行して、旧Z組と一緒に”殲滅天使”の説得をしたり、”殲滅天使”達と戦ったりしなかったのかしら?」
アルティナの説明を聞き、エオリアと共に複雑そうな表情をしたミシェルはある事が気になり、ユウナ達に訊ねた。
「勿論殿下達もその場に同行して教官達と一緒に説得しようとしたとの事ですがそれでもレンさんの意志は固く、戦いになった際は殿下達も教官達に加勢しようとしたのですが………」
「レンさんは先程ユウナさんが仰っていたクロスベル動乱時の特務支援課を救う為に連れて行った”仲間”――――”暁の翼”の中でも相当な使い手達を殿下達の相手をさせてその使い手達は殿下達を無力化したとの事です。」
「………”暁の翼”?口ぶりからして何らかの組織みたいだけど、一体どんな集団なのかしら?」
クルトとミュゼの説明を聞いてある事が気になったミシェルは不思議
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